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三井物産環境基金

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国立大学法人 北海道大学 教授 宮内 泰介

災害後のコミュニティ再編と自然資源管理の再構築に関する研究

研究助成

案件概要

被災者は新たな生活の中で、どのように暮らしをつくればいいのか。石巻を例に分析、知見を提言
東日本大震災で津波被害を受けた宮城県石巻市の北上川河口付近には、豊かな生態系が息づく山、川、海が広がっている。その生態系は、地域の住民が集落ごとに伝わるルールに従って、資源を適度に採取することで維持されてきた。ところが震災で地域住民は高台への集団移転を余儀なくされ、集落が再編されることになった。本研究では、移転後の人々が、いかにして自然資源管理の仕組みを再構築できるのか。また、いかにして地域の再生を図ることができるのか、実態調査や過去のデータなどを検証し知見を創出する。またこの問題を、災害などでの集団移転に際し、普遍的に生ずるものととらえ、知見を基に政策提言を行っていく。 [案件No. R16-1002]

対象領域
生態系・共生社会
助成年度
2016年度 研究助成
助成期間
3年(2017年4月~2020年3月)
助成金額
3,920,000円
対象地域
宮城県石巻市北上地区
集落ごとのルールで共同管理されてきた磯物資源。

団体概要

教授 宮内 泰介
助成団体
国立大学法人 北海道大学
代表者
教授 宮内 泰介
プロフィール
専門分野: 環境社会学
所属学会: 環境社会学会、日本社会学会、オセアニア学会、生態人類学会
経歴(職歴・学位): 1991年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。2009年、博士(社会学)を東京大学より取得。福井県立大学助教授などを経て、現職。ソロモン諸島、北海道、宮城、沖縄をフィールドとした環境社会学的な研究(自然環境と地域社会との関係、環境保全政策、災害・復興などがテーマ)。
研究実績
  • 宮内泰介編, 2017, 『どうすれば環境保全はうまくいくのか—現場から考える「順応的ガバナンス」の進め方』新泉社
  • 宮内泰介, 2017, 『歩く、見る、聞く 人びとの自然再生』(岩波新書)岩波書店
  • 宮内泰介, 2016, 「政策形成における合意形成プロセスとしての市民調査—社会学的認識の活かし方」『社会と調査』17:38-44
  • 西城戸誠・宮内泰介・黒田暁編, 2016, 『震災と地域再生—石巻市北上町に生きる人びと』法政大学出版局
WEBサイト
http://taimiyauchi.jimdo.com

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。