Main

三井物産環境基金

助成案件を探す

国立大学法人 北海道大学大学院 獣医学研究科 特任助教 中山 翔太

アフリカ汚染地域をモデルとした化学物質汚染に弱い野生動物・食肉用動物種の解明~環境毒性学アプローチからの生態系保全・食糧確保問題への取り組み~

研究助成

案件概要

現在、野生動物の絶滅や食糧不足は世界的な喫緊の課題である。本研究では、(1)野生動物を対象とした生物多様性及び生態系保全、(2)食肉用動物を対象とした重要な食糧資源の確保という視点から、環境汚染の進行するアフリカをモデル地域として、野生動物・食肉用動物における汚染物質の蓄積特性及び生体防御機構の種差を解明し、①化学物質汚染に弱い野生動物種、②汚染物質排泄能の高い食肉用動物種を解明する。 

助成年度
2012年度 研究助成
助成期間
2年
2013年4月~2015年3月
助成金額
5,520,000円
対象地域
ザンビア、南アフリカ、エジプト、エチオピア、ガーナ
ガーナの鉱山地域における調査

団体概要

特任助教 中山 翔太
代表者
特任助教 中山 翔太
プロフィール
【専門分野】
獣医環境毒性学
【所属学会】
日本獣医学会、日本環境化学会、日本毒性学会
【経歴(職歴・学位)】
2010年4月~2012年3月 日本学術振興会特別研究員DC
2012年3月 北海道大学・獣医学博士取得
2012年4月~2012年10月 日本学術振興会特別研究員PD
2012年10月~現在 北海道大学大学院獣医学研究科・特任助教
連絡先
〒060-0818 北海道札幌市北区北18条西9丁目 北海道大学大学院獣医学研究科 毒性学教室(S棟4階)
http://www.vetmed.hokudai.ac.jp/
研究実績
2013年4月12日~23日に、南アフリカ共和国において、重要な食糧資源であるニワトリの全身臓器を採材した。2013年5月からは、アフリカのザンビア、ガーナ、南アフリカ、エチオピアの野生動物・食肉用動物(カバ、バッファロー、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ラクダ、ニワトリ、ペリカンなどの野生鳥類)に関して、安定同位体比及び重金属、DDTなどの農薬類の蓄積特性の解析を行った。同年8月には、ナイジェリアにおいて家畜を中心とするサンプリングを行った(別財源)。さらに、一部の野生鳥類種や食肉用動物としても重要であるウマに関して、CYP2C、CYP3A分子種のクローニング・発現実験を行った。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。