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三井物産環境基金

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国立大学法人 神戸大学大学院 理学研究科生物学専攻 教授 三村 徹郎

植物科学者・土壌肥料科学者の共同作業による、福島第一原子力発電所被災により生じたイネと水田環境に関する被曝調査とその低減のための将来対策の検討

研究助成

復興助成

案件概要

福島第一原子力発電所の被災による放射性物質の環境への拡散に対し、植物科学者と土壌肥料科学者が協力し、(1)放射性物質蓄積土壌で耕作可能なイネ品種の選定と放射性物質吸収能力の高いイネ品種による水田土壌浄化の検証、土壌及び微生物の同時測定による水田環境回復のためのデータの収集、(2)一般栽培イネ品種を用いた耕作手法の開発を並行して進め、環境放射性物質低減のための持続的活動に資するデータを収集・公開する。

対象領域
水産資源・食料表土・森林生物多様性
助成年度
2011年度 復興助成(研究)
助成期間
3年6ヶ年
2011年4月~2014年9月
助成金額
12,430,800円
対象地域
福島県福島市・本宮市・いわき市
可能な限り多様な品種を区画を区切って植えることで、放射性物質の移行の少ないものと多いものを探し出すことを計画している

団体概要

教授 三村 徹郎
代表者
教授 三村 徹郎
プロフィール
専門分野
植物細胞生理学
所属学会
(社)日本植物学会、日本植物生理学会
経歴(職歴・学位)
1984年:理学博士(東京大学)、1984年-1990年:東京大学理学部・助手、1990年-1994年:兵庫県立姫路工業大学理学部・助教授、1994年-2000年:一橋大学商学部・助教授/教授、2000年-2004年:奈良女子大学理学部・教授、2004年-現在:神戸大学理学部/理学研究科・教授
連絡先
〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1
TEL: 078-803-5708
共同研究者
東京大学理学系研究科/教授/福田裕穂、東京大学農学生命科学研究科/教授/藤原徹 他10名
研究実績
研究代表者の三村は、これまで、藻類、陸上植物を材料に、植物細胞がイオンを輸送する仕組み、生体に取り込まれたイオンが生体内で分配される仕組みについて研究を進めてきた。今回の福島県における環境被曝に際し、このイオン輸送能を植物を用いたファイトレメディエーションに有効活用することを目指して、このプロジェクトに参画している。
  • ①植物におけるH+ポンプの機能制御機構とリン酸輸送、代謝制御機構の解析Mimura (1999) Regulation of phosphate transport and homeostasis in plant cells. International Review of Cytology 191:149-200.
  • ②植物無機イオン代謝に重要な働きをする液胞機能の分子基盤の解析Mimura et al. (2008) Proteome analysis of vacuolar membrane. In “Plant Genetic Engineering vol. 9:Plant membrane and vacuolar transporters”, Ed. by Jaiwal PK. pp. 301-343, CAB Internatonal

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。