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三井物産環境基金

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学校法人 神奈川大学 日本常民文化研究所

気仙沼大島漁業史文庫の復興

活動助成

復興助成

案件概要

宮城県気仙沼大島の漁協では、明治以降の漁業史上重要な資料が連続的に保管されていた。今回の津波で漁協事務所が被災し、資料の多くが海水と土砂で毀損し、また保管拠点を失った。本活動はこの資料の再生と整理、保全と研究・運営拠点としての漁業史文庫の再生と復興を目的とし、資料の恒久的維持のために収蔵庫を製作し、ワークショップ等を開催し、閲覧システムと運営体制を構築する。同時に大島復興まちづくりの一環として、文庫の再生に至る諸活動を地元と協働で行い、以降の大島の文化的発展を企図する。

助成年度
2011年度 復興助成(活動)
助成期間
3年1ヶ年
2011年9月~2014年9月
助成金額
8,958,000円
対象地域
宮城県気仙沼市(気仙沼大島)
ページの固着を防止するため資料のページを1枚ずつめくっていく作業

団体概要

所長 佐野 賢治
代表者
所長 佐野 賢治
設立年
1921年
設立目的
1921年、渋沢敬三によりアチックミューゼアム(屋根裏博物館)として創設、1942年日本常民文化研究所と改称し、1981年に神奈川大学に移管された。一貫して在野の研究所として、「民具への着目」「海からの視点」を研究上の視角とし、社会の基層を支える「常民(コモン・ピープル)」の生活・文化・歴史を、民具、古文書など第一次資料の収集・分析を行うことで明らかにし、基層社会・農山漁村の発展に寄与することを目的とする。
主な活動地域
愛媛県松山市旧中島地区、石川県輪島市、岩手県大船渡市三陸町越喜来地区
スタッフ数
常勤18名/非常勤39名
年間事業規模(経常収入)
2008年度 4,455万円/2009年度 4,455万円/2010年度 4,455万円
連絡先
〒221-8686 神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1
TEL: 045-481-5661
http://jominken.kanagawa-u.ac.jp/
共同団体
神奈川大学歴史民俗資料学研究科、神奈川大学工学部建築学科建築デザイン研究室、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所奈良文化財研究所埋蔵文化財センター保存修復科学研究室
共同研究者
水上忠夫(前宮城県漁業協同組合気仙沼地区運営委員長)、村上俊一(宮城県漁業協同組合気仙沼地区運営委員代表)、千葉勝衛(郷土史家)、堺健(旅館黒潮専務取締役)、川島秀一(気仙沼リアスアーク美術館副館長)、高妻洋成(奈良文化財研究所埋蔵文化財センター保存修復科学研究室長)
主な活動内容
現地調査を踏まえた研究・分析を基本とする。その視角は、地域の総合的研究、漁業史研究、民具研究などで、現在は共同研究「瀬戸内海の歴史民俗研究」として、主に松山市島嶼部をフィールドに、漁業協同組合・青年団関係資料の整理分析、和船・船大工の調査、共同墓地の調査、葬送儀礼の調査などを行っている。また収集・蓄積した諸資料(古文書、写真、絵画など)を、その特徴を活かすかたちで整理・保管し、同時に研究面で活用するための公開を順次行っている。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。