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三井物産環境基金

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国立大学法人 神戸大学大学院 海事科学研究科 教授 岡村 秀雄

閉鎖性海域における化学物質の蓄積と海洋生物に与える影響

研究助成

案件概要

瀬戸内海は、わが国で最も大きな閉鎖性海域であり、水深の浅さなどの特徴から、優れた生態系を形成し得る環境を有している。その一方で、外洋との海水の交換等が容易でないこともあり、周辺河川からの汚染物質の流入等により、底質への化学物質の蓄積が生じ、憂慮すべき事態となっている。こうした状況を踏まえ、本研究では、広島湾を対象地とし、長年蓄積されてきた化学物質の代表例として、船底塗料として使われた有機スズ化合物の代替物質(イルガロール、M1、ジウロン、シーナイン211)についての調査を実施し、化学物質が海底に蓄積されるメカニズムを明らかにする。加えて、海洋生物に与える影響を考察するため、牡蠣の幼生に与える毒性についても検証を行う。

対象領域
水産資源・食料生物多様性
助成年度
2007年度 研究助成
助成期間
3年
2008年4月〜2011年3月
助成金額
7,664,000円
対象地域
広島湾を中心とした瀬戸内海
採取した海底の泥の毒性評価

団体概要

教授 岡村 秀雄
代表者
教授 岡村 秀雄
プロフィール
専門分野
海事環境管理、環境毒性学
所属学会
水環境学会、環境毒性学会、 海水学会、マリンエンジニアリング学会
経歴(職歴・学位)
1992年 岡山大学資源生物科学研究所 助手、2002年 神戸商船大学商船学部 助教授、2006年 神戸大学海事科学部 准教授、2007年 現職
連絡先
〒658-0022 神戸市東灘区深江南5-1-1
TEL:078-431-6272 
http://www.kobe-u.ac.jp
共同研究者
広島市衛生研究所/主任研究員 常政典貴
研究実績
  • ①Okamura,H., et al. (2006) Toxicity reduction of metal pyrithiones by near ultraviolet irradiation. Environ. Toxicol.21: 305-309.
  • ②Okamura,H. et al. (2003) Antifouling herbicides in the coastal waters of western Japan. Marine Pollut.Bull.47:59-67.
  • ③Okamura,H., et al. (2000) Fate and ecotoxicity of the new antifouling compound Irgarol 1051 in the aquatic environment. Water Res. 34(14): 3523-3530.

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。