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国立大学法人 京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科 教授 小林 繁男

荒廃熱帯林の修復と森林とともにくらす地域住民の生活に関する研究

研究助成

案件概要

拡大する熱帯林の減少・劣化が地球環境に与える影響について、国際協議等は進んでいるものの、それらの修復等に関する研究は乏しい状況にある。荒廃熱帯林の修復とは、その文化的価値、生態機能価値、社会経済価値の回復を行うことであり、国や地域によって異なる熱帯林の減少・劣化の要因を踏まえた検討が必要となる。そこで本研究では、以下につき研究を行い、地域ごとの特性を明らかにする。
①荒廃熱帯林の実態解明と修復技術の開発
②熱帯林における民族知識と地域生活
③修復された熱帯林の地域社会へのエンパワーメント
④地域住民の生活に寄与する土地資源管理オプションを伴った修復戦略
主な研究対象地域は、東南アジア(タイ、ラオス)、アフリカ(カメルーン、ギニア)、南アメリカ(ブラジル、ペルー)の3地域とする。なお、研究の遂行にあたっては、国際林業研究センターと連携する。

対象領域
気候変動表土・森林生物多様性
助成年度
2007年度 研究助成
助成期間
3年
2008年4月〜2011年3月
助成金額
29,360,000円
対象地域
東南アジア(タイ、インドネシア、マレーシア、ラオス、ベトナム)、南アメリカ(ブラジル、ペルー、アルゼンティン)、アフリカ(ギニア)、オセアニア(パプアニューギニア)
西アフリカ・ギニアにおける木炭用の薪の採取ならびに木炭製造に関する調査

団体概要

教授 小林 繁男
代表者
教授 小林 繁男
プロフィール
専門分野
地域研究、森林生態学、森林土壌学
所属学会
日本森林学会、日本熱帯生態学会、森林立地学会、ペドロジオスト、国際森林研究連合(IUFRO)、国際熱帯生物保全学会(ATBC:Asia)
経歴(職歴・学位)
森林総合研究所、国際森林研究センター(CIFOR)、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、京都大学農学博士
連絡先
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
TEL:075-753-7832 
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
共同研究者
京都大学大学院農学研究科/准教授 神崎護、 同大学院アジア・アフリカ地域研究研究科/准教授 竹田晋也、同/助教 鈴木怜治、愛媛大学農学部/准教授 嶋村鉄也、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科/准教授 山越言、同/准教授 水野一晴、総合地球環境研究所/准教授 市川昌広、Center For International Forestry Research(CIFOR)/Director General/Fraces Seymour & CIFOR Staff in Guinea,Cameroon, Indonesia, Thailand, Peru, Brazil
研究実績
  • ①小林繁男.2008.森林に依存する人々の人間安全保障.山林.1491.2-10.
  • ②Kobayashi,S.2007.An overview of techniques for the rehabilitation of degraded tropical forest and biodiversity conservation. CURRENTSCIENCE, 93. 1596-1603.
  • ③Ko b a y a s h i , S. 2 0 0 4 . L a n d s c a p e r e h a b i l i t a t i o n o f degraded tropical forest ecosystems. Forest Ecology and Management, 201. 13-22.

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。