三井物産環境基金
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INDEX="296"
NAME="ラムサール条約登録湿地における調査・啓発活動~「はくちょう米」の創出と「ワイズユース」"
TYPE="活動助成,"
YEAR="2007年度,"
AREA="日本全国,中国,"
KIND="公益法人,"
ORG="一般財団法人 宍道湖・中海汽水湖研究所"
一般財団法人 宍道湖・中海汽水湖研究所
ラムサール条約登録湿地における調査・啓発活動~「はくちょう米」の創出と「ワイズユース」
活動助成
- 案件概要
2005年11月、中海とともにラムサール条約湿地に指定された宍道湖は、日本におけるコハクチョウ集団越冬地の南限である。これまで良好な餌場が維持されてきたが、乾田化が進み、冬季の餌場としての環境が悪化しつつある。そこで本活動では、冬季湛水(※)により、コハクチョウ、ガン、カモに良好な餌場を提供するとともに、減農薬・減肥料での稲作を行い、農業と自然保護の共生モデルとすることを目指す。そのために、冬季湛水田の土壌・生き物調査、収穫米の分析、渡り鳥の飛来数等の調査を行う。2008年度からは賛同農家が1軒増え、2ヵ所の水田で米作りを実施することになった。
※ 稲刈りが終わった水田に冬期も水をはる農法。
- 対象領域
- 水産資源・食料生物多様性
- 助成年度
- 2007年度 第2回 活動助成
- 助成期間
- 3年
2008年4月〜2011年3月
- 助成金額
- 4,950,000円
- 対象地域
- 島根県宍道湖北岸の水田

団体概要

- 代表者
- 理事長 保母 武彦
- 設立年
- 1989年
- 設立目的
- 1988年、宍道湖・中海の淡水化事業の凍結が決定した後、事業の反対運動に関わった市民が、湖の保全を目指し設立した。淡水化反対の運動を経て、「今後の市民運動は、科学的な調査研究に基づいた政策提言が必要で、目標が達成された後にも、運動のエネルギーを拡散・消滅させない」という思いから、研究所を設立するに至った。汽水湖である宍道湖および中海(島根県域)の水質、生態系、親水機能、およびそれらの保全と活用の施策について、調査・研究を行なうとともに、その成果を、宍道湖・中海地域の経済的、社会的、文化的発展に資することを目的とする。
- 主な活動地域
- 宍道湖・中海圏域(島根県)
- スタッフ数
- 常勤1名、非常勤2名、正会員388名
- 年間事業規模(経常収入)
- 2005年度1,199万円/2006年度1,016万円/ 2007年度1,123万円
- 連絡先
- 〒690-0049 島根県松江市袖師町99 内藤ビル203
TEL:0852-21-8683 - 主な活動内容
-
- ①干拓中止後の中海の環境修復を目指した「水質解析シミュレーション」を3年間実施し、2002年、島根県に「干拓堤防の一部の開削を柱とする湖流の回復策等」の政策提言を行なった。提言では湖再生の理念として、「ラムサール条約登録湿地にすること」を掲げたが、幸い2005年、宍道湖・中海は登録湿地の指定を受けた。これを機に始めた湿地保全活動が、本助成活動へと発展した。
- ②2008年度中に、干拓堤防が一部開削される中海の本庄水域(1700ha・当初の干拓予定地)において、環境改善の指標にサルボウガイを選び、復活の可能性を探る調査を継続している。
- ③研究所年報・ニューズレター等の発行、講座や自然体験イベントの開催を通して、啓発活動にも力を注いでいる。
これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。