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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 ビラーンの医療と自立を支える会

先住民族が生きる森・ダグマ山系森林再生プロジェクト

活動助成

案件概要

フィリピン・ミンダナオ島のダグマ山系は、50年前までは在来種の原生林に覆われ、生物多様性に富んだ地域であった。しかし、ここ30年で、ラワン材など輸出用木材の大量伐採、鉱山や大規模プランテーションの開発により森林が激減しており、土地を失い残存する原生林に移住した、先住民族による森林の伐採と農地への転換が進んでいる。先住民族の農業技術や教育の欠如は、違法伐採や不適切な農地開墾につながり、雨期の土壌流出や地すべり被害を引き起こしている。かかる状況下、当団体では現地の住民が森林を再生しながら、山腹斜面で持続可能な農業が営めるよう技術指導を行い、パラゴムノキとピーナッツ、果樹などを混植するアグロフォレストリーを導入する。具体的には住民を組織化し、技術指導や研修を実施して、アグロフォレストリーの理念、手法を学ばせ、成功している農園の見学などを行う。これにより、住民の自給、換金作物による収入の向上、土壌流出防止、生態系のバランス回復を目指す。

対象領域
気候変動表土・森林生物多様性
助成年度
2009年度 第1回 活動助成
助成期間
3年
2009年10月〜2012年9月
助成金額
4,218,000円
対象地域
フィリピン・ミンダナオ島サウスコタバト州、スルタンクダラト州
ゴム農園で樹木の手入れと樹液の集め方を学ぶ住民

団体概要

理事長 山﨑 登美子
代表者
理事長 山﨑 登美子
設立年
1996年
設立目的
先祖伝来の土地を奪われ、森林が伐採されつくした山岳部に居住するミンダナオ先住民族とともに、民族の豊かな文化の継承に配慮しながら、社会経済的に自立したコミュニティーづくりを目指す。同時に紛争や貧困などの背景には経済のグローバル化があり、日本国内での広報啓発活動を通じて、ミンダナオ諸問題への関心を高める活動を行う。
主な活動地域
フィリピン共和国ミンダナオ島
スタッフ数
常勤2名、非常勤2名、正会員185名 
年間事業規模(経常収入)
2006年度1,132万円/2007年度1,413万円/ 2008年度991万円
連絡先
〒227-0033 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町516-11
TEL:045-962-0824
主な活動内容
フィリピン共和国ミンダナオ山岳部に居住する先住民族とともに以下の活動を行っている。
  • ①医療支援:先住民族のためのクリニック支援。巡回診療のための医薬品購入支援。山岳部の簡易水道建設。保健衛生セミナーの開催。薬草園の奨励。
  • ②森林保全:傾斜地におけるアグロフォレストリー推進。水源涵養林保全。
  • ③教育支援:小学生~大学生の奨学生に授業料などの支給。質の高い教員確保のための給与補填。
  • ④住民組合育成:組合立ち上げのための活動費支援。種子・肥料・農薬などの共同購入を推奨。
  • ⑤伝統工芸品のフェアトレード:伝統織物工房の建設。伝統継承のため次世代への研修。日本国内における販売とセミナー開催など広報啓発活動。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。