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核融合エネルギー関連企業/京都フュージョニアリング社への出資参画

2023年5月17日


三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀健一、以下「三井物産」)は、国内で核融合エネルギー関連企業である京都フュージョニアリング株式会社(以下「京都フュージョニアリング社」)の第三者割当増資を引き受けました。

京都フュージョニアリング社は、核融合(フュージョン)*エネルギー開発のために必要なソリューションの研究・開発・プラントエンジニアリングサービスを提供する京都大学発のスタートアップであり、2019年に核融合エネルギー研究の第一人者である京都大学小西哲之名誉教授が共同創業者の一人として設立した企業です。核融合発電の主要機器開発を手掛け、英国政府主導の核融合炉開発プログラム「STEP」の概念設計の中心的役割を担う1社にも選定されているなど、実績も積んでいます。

京都フュージョニアリング社が開発を進めるフュージョンエネルギーとは、太陽エネルギーの源であり、安全かつ安定的に莫大なエネルギーを生み出せる次世代のエネルギー源として期待されています。近年の脱炭素化の潮流を受けて、核融合発電実現に向けた動きは世界的に急加速しており、日本政府を含め各国政府研究機関が研究・開発を推進しています。また、著名な投資家・企業からの資金提供を受け、スタートアップを初めとする民間企業による研究・開発も活発に行われています。

三井物産は、「環境と調和する社会をつくる」ためにパートナーとの協業や産業を超えた連携、関連するイノベーション技術への取り組みを通じて、多種多様な脱炭素ソリューションを提供しています。当社は、今後京都フュージョニアリング社との協業を通じて、核融合分野における最先端の知見・ノウハウの蓄積に努めるとともに、ステイクホルダーと連携し、核融合技術の実用化・産業化に貢献していきます。

* 核融合反応とは、太陽のエネルギーの源であり、質量の小さな原子の原子核同士が融合して、別の少し大きな原子核となる反応です。この反応が起こると、反応前後で原子核中の陽子、中性子同士の結合エネルギーが変化することにより、僅かに質量が失われると共に膨大なエネルギーが発生します。フュージョンエネルギーの研究開発では、核融合反応を人工的に起こすことで、エネルギーを電気や熱といった形で持続的に取り出せるようにすることを目指しています。

出典:文部科学省ホームページ

https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/fusion/

会社概要

会社名 京都フュージョニアリング株式会社
所在地 東京都千代田区大手町(東京オフィス)
  • 京都府宇治市五ケ庄(研究拠点・京都大学宇治キャンパス内)
  • 英国バークシャー州レディング(英国子会社オフィス)
  • 米国ワシントン州シアトル(米国子会社オフィス)
設立年 2019年10月
代表者 代表取締役 長尾 昂
事業概要 核融合炉関連装置・システムの研究開発およびプラントエンジニアリング
ウェブサイトURL

https://kyotofusioneering.com/

核融合発電試験プラント「UNITY」の建設イメージ図核融合発電試験プラント「UNITY」の建設イメージ図

三井物産のマテリアリティ(重要課題)

三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。

  • 安定供給の基盤をつくる

    安定供給の基盤をつくる

  • 豊かな暮らしをつくる

    豊かな暮らしをつくる

  • 環境と調和する社会をつくる

    環境と調和する社会をつくる

  • 新たな価値を生む人をつくる

    新たな価値を生む人をつくる

  • インテグリティのある組織をつくる

    インテグリティのある組織をつくる