三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀健一、以下「三井物産」)、米国穀物・食品総合大手Cargill Incorporated(以下「カーギル」)、ならびにチリMultiexport Foods S.A.(以下「マルチエキスポート」)は、現在三井物産が23.4%、マルチエキスポートが76.6%を出資するチリ・サーモン養殖企業Salmones Multiexport S.A.(Multi-X、以下「マルチ・エックス」)に関し、マルチエキスポートの保有するマルチ・エックス株式の一部を三井物産へ追加売却ならびにカーギルへ新規売却することに合意し、株式の譲渡を完了しました。
売却実行後のマルチ・エックスの出資比率は、マルチエキスポート51%、カーギル24.5%、三井物産24.5%です。三井物産の今回の追加株式取得は1.1%となります。世界的な人口増加や健康志向を背景に、良質なタンパク源の養殖サーモンの需要は伸びており、新たなパートナーとチリの養殖サーモンの発展に貢献します。
今回新たな事業パートナーとなるカーギルは水産分野において付加価値の高い加工販売事業を拡大していく方針です。カーギルのバリューチェーン全体におけるメニュー開発力、加工ノウハウ、衛生管理といった機能を活用し、マルチ・エックス製品の付加価値向上を目指します。
三井物産は2015年のマルチ・エックスへの出資後、アジアでの商品開発と販路拡大に貢献してきました。カーギルの出資参画を機に、よりグローバルな視点で消費者のニーズを先取りした製品の開発・販売を推進していきます。また、気候変動が食の安定供給に与える影響が懸念される中、養殖サーモンの品質向上、加工ロス削減、海面への環境負荷の低減、DX活用などの取り組みを加速し、よりサステナブルなサーモンの供給に貢献していきます。
会社概要
会社名 | Cargill Incorporated |
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所在地 | 米国、ミネソタ州 |
設立年 | 1865年 |
代表者 | David MacLennan |
従業員数 | 約155,000人 |
事業概要 | 飼料、畜産、食品、食品添加物、化学品、工業、船舶海運 |
ウェブサイトURL |
会社名 | Multiexport Foods S.A. |
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所在地 | チリ、プエルトモント |
設立年 | 1987年 |
代表者 | José Ramón Gutiérrez Arrivillaga |
従業員数 | 約2,600人 |
事業概要 | サーモン・トラウトを中心とした水産物の養殖・加工・販売 |
ウェブサイトURL |


三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「安定供給の基盤をつくる」、「豊かな暮らしをつくる」、「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。
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安定供給の基盤をつくる
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豊かな暮らしをつくる
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環境と調和する社会をつくる
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新たな価値を生む人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる