三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)は、脳科学によりQuality of Lifeの向上を目指す株式会社NeU(本社:東京都千代田区、代表取締役:長谷川 清、以下「NeU」)の株式を13.8%取得しました。
NeUは、2017年に東北大学ベンチャーパートナーズと日立ハイテクにより設立された、認知脳科学知見と脳計測技術に強みを持つベンチャー企業です。
世界の認知症患者数は2019年時点で5500万人以上、2050年には1億3900万人に達すると予測され、年間130兆円以上と言われるケアコストや介護者の精神的負荷が社会課題となっています。現時点では根本的な治療法がなく、早期介入により認知機能の低下を避け、“認知症になりにくい状態”を維持することが重要とされています。
三井物産は、今回の出資を通じ、NeU社が開発し、認知機能維持向上に対する効果が実証された「ニューロフィードバック型脳トレ」の機能強化・海外展開を後押しし、認知機能の低下に不安を覚える方々を支援するソリューションを提供していきます。
三井物産は中期経営計画2023でヘルスケア・ニュートリション領域をStrategic Focusの一つと位置付け、全社横断的にWellness All Mitsui(WAM)と称する健康事業群の確立を進めています。本件は、WAMの中でもエビデンスに基づくサイエンスソリューションを提供するための具体策の一つです。三井物産は本件を通じ、人々の豊かな暮らしづくりに貢献します。
株式会社NeUの概要
正式名称 | 株式会社NeU(ニュー) |
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所在地 | 東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル |
設立年月日 | 2017年8月1日 |
株主構成 | THVP-1号投資事業有限責任組合 株式会社日立ハイテク 三井物産株式会社 株式会社NSD 77ニュービジネス投資事業有限責任組合 |
事業内容 | 「認知脳科学知見」と「携帯型脳計測技術」を融合し、脳科学の産業応用ソリューションを展開。主な事業:ブレインフィットネス(認知機能トレーニング、ストレス・コーピング)、 ニューロマーケティング・コンサルテーション、 研究用脳計測ハードウェアの販売等。 |


三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「豊かな暮らしをつくる」の実現に資する取り組みです。
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安定供給の基盤をつくる
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豊かな暮らしをつくる
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環境と調和する社会をつくる
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新たな価値を生む人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる