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西豪州沖合グレーターエンフィールドプロジェクトの油田群が生産を開始

2019年8月26日


三井物産株式会社(以下「三井物産」)がMitsui E&P Australia Pty Ltd(三井物産の100%子会社、以下「MEPAU社」)を通じて40%権益を保有する西豪州沖合のグレーターエンフィールドプロジェクトの油田群(以下「グレーターエンフィールド」)が2019年8月25日、生産を開始しました。

三井物産は2004年にMEPAU社を通じて西豪州沖合約50kmに位置するエンフィールド油田ならびにヴィンセント油田の権益を取得し、オペレーターのWoodside Energy Limited(60%権益保有。以下「Woodside社」)と共に操業してきました。グレーターエンフィールドはこれらの油田と同じエリア内に存在し、ヴィンセント油田で使用されている生産設備である浮体式生産貯蔵積出設備Ngujima-Yinを活用することで追加投資を抑えたプロジェクトです。本プロジェクトの対象鉱区内外にはこの他に複数の既発見の未開発埋蔵量があり、引き続き探査・評価作業を通じて商業化の可能性を検討します。

グレーターエンフィールドから生産される原油は、ヴィンセント原油と同じく低硫黄原油で、三井物産の100%子会社であるMitsui & Co. Energy Trading Singapore Pte. Ltd.とWoodside社を通じて共同販売を行います。低硫黄原油は、船舶用燃料の環境規制強化などの影響で、今後は国際的な輸送用燃料の低硫黄化が進み、需要増が見込まれています。

三井物産は、資源・エネルギー分野を引き続き中核分野の一つとしており、エネルギー上流事業は競争力あるポートフォリオの構築を追求していきます。また、本プロジェクトによる安定的な原油生産の実現を目指し、日本および世界のエネルギーの安定供給に貢献していきます。

グレーターエンフィールドならびにヴィンセント油田で使用する浮体式生産貯蔵積出設備Ngujima-Yin。画像はWoodside社提供。グレーターエンフィールドならびにヴィンセント油田で使用する浮体式生産貯蔵積出設備Ngujima-Yin。画像はWoodside社提供。
鉱区位置図 画像はWoodside社提供鉱区位置図 画像はWoodside社提供