三井物産株式会社（以下「三井物産」）は、イタリアで100年以上続く高級チョコレート・ジェラートブランドの「Venchi」（ヴェンキ）を手掛けるVenchi S.p.A（以下「Venchi社」）と共同でヴェンキ・ジャパン株式会社（以下「Venchi Japan」）を設立しました。

「Venchi」は1878年にイタリア・トリノで設立されました。自家需要とギフト需要が主流のチョコレート市場において、自身へのご褒美としての「プレミアム市場」に焦点を当てているのが特長で、伝統的素材、製法に基づいた商品を自分の好みで1粒から選ぶことができる販売形式を通じて、新たな消費者需要を喚起しているブランドです。

本事業は、三井物産が95%、Venchi社が5%出資するVenchi Japanを通じて、日本国内での「Venchi」ブランドの店舗展開および卸売り事業を展開するものです。本邦のチョコレート市場は高価格帯商品の伸長に伴い成長を続けており、市場規模は5000億円に達しています。Venchi社は既にイタリア国内に50店舗以上を展開しており、近年ではロンドン、香港、中国を中心に50店舗以上を展開し、海外進出を加速させています。三井物産は、Venchi社の日本への進出を推進し、成長を続ける本邦チョコレート市場に「Venchi」ブランドを導入することで、新たな価値と世界観を消費者に提供していきます。

三井物産はリテール事業分野を成長分野として位置づけ、「消費者接点の拡充」を通じて商品の企画、開発、ならびにマーケティングの機能を強化し、新たな事業の構築へとつなげることを目指しています。本事業を通じて、差別化された商品・サービスと、より豊かなライフスタイルを提供していきます。