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三井物産環境基金

助成案件選定について

2005年度 活動助成の決定

2011年3月11日

案件決定について

三井物産環境基金では、9月から11月初まで社内外を対象に本年度第1回助成案件募集を実施し、様々な視点で地球環境問題に取り組む活動に関してご応募を頂き、その総数は59件に上りました。これらの案件につき社外有識者を含む「案件選定委員会」での厳正な審査を経て、今般15案件、総額117百万円の助成を決定致しました。今後それぞれの活動を原則として最長3年間支援して参ります。
案件の詳細は別表の通りですが、森林や湖岸の自然環境の保護・再生、伝統的木造建築の保護・再生利用、持続可能な社会構築に関わる研究など多岐にわたる活動が選定されました。又、今回、一般からの応募はNPO法人に限定させて頂きましたが、当社役職員および退職者からの応募につきましては、当社内での環境問題への意識向上を促進する目的で 参画する団体に制限は設けておりませんので、選定案件に地方自治体や財団法人の案件も含まれております。 今後、選定された案件のうち可能なものについては、当社役職員や退職者がボランティアとして参加することも検討致します。又、当基金による自主プログラムについても企画・推進して行く予定です。尚、本年度第2回助成案件募集は2006年2月に開始する予定です。

< 2005年度(第1回)助成案件 >

※下記表は横にスクロールしてご覧ください。

団体名
(所在地)
案件名 案件概要 活動分野 活動形態 実施期間
一般からの応募案件
NPO法人水環境北海道
(北海道)
バイオブロックによる環境緑化活動の実践 石狩川流域では自治体主導による「300万本植林計画」が進行中だが、この活動を一層進展させ、生育を確固たるものにするため、森林空間研究所が開発し、当会が10年余の実践を積み重ねて多大な成果を挙げたバイオブロック工法による植樹を行い、流域全体の環境保全に積極的に寄与するもの。 気候変動水資源 保護・再生 3年
NPO法人古材文化の会
(京都)
伝統建築保存・活用マネージャー養成講座の開催 伝統建築保存・活用マネージャー養成講座を開催して、国や地域の価値在る文化財としての木造建築の評価を的確に行える人材、木造建築のメンテナンスや再生・活用を適切にマネージメントする能力を有する人材、既存木造建築を長く大切に利用し、資源と共存する循環型社会の形成をはかれる人材を育成する。この講座を今後3年程度継続開催する。 持続可能社会 啓蒙・普及 3年
NPO法人白神山地を守る会
(青森)
広葉樹の苗床の整備事業 世界遺産・白神山地の緩衝地帯の外側で「広葉樹の苗床の整備事業」を通してブナの植林の長期的な連続性を確保する。 表土・森林 保護・再生 3年
NPO法人日本ウミガメ協議会
(大阪)
アオウミガメの餌場としての藻場の保全活動 全国各地の定置網等に偶発的に入ったアオウミガメに関し、サイズの測定や性別、糞の採取などを行い、標識や発信機をつけて放流する。これにより、日本沿岸でのアオウミガメの生態が明らかになる。又、そのデータに基づきアオウミガメと藻場の保全策を提言する。 水産・食料表土・森林生態系持続可能社会 保護・再生調査・研究 2年
NPO法人GRI日本フォーラム
(東京)
持続可能性報告書のガイドライン改訂に伴う和文版作成と普及活動 世界に対し持続可能性報告書(CSRレポート)の枠組みを作成しているGRIオランダ本部との連携により、いち早く改訂版草稿と本稿の日本語版を作り、無料配布することによって、日本企業のCSR活動の促進に貢献する。 持続可能社会 その他 1年
NPO法人くすの木自然館
(鹿児島)
錦江湾・重富の海のコンソーシアム事業 欧米を中心に発展してきた「持続可能性(sustainability)」概念に対し、日本の伝統的な理念を代表的知識人の著作物から抽出整理し、それを欧米有識者等により批判的に検討し、その成果を日英両語で出版し、シンポジウム等で国際社会に発信する。 持続可能社会 調査・研究 3年
NPO法人環境文明21
(神奈川)
持続可能な社会形成に役立つ日本の伝統的知恵の発掘とその国際貢献のための研究 欧米を中心に発展してきた「持続可能性(sustainability)」概念に対し、日本の伝統的な理念を代表的知識人の著作物から抽出整理し、それを欧米有識者等により批判的に検討し、その成果を日英両語で出版し、シンポジウム等で国際社会に発信する。 持続可能社会 調査・研究 3年
NPO法人富士山クラブ
(東京)
富士山環境ごみマップ作成 富士山麓全体のごみマップを作成し、富士山のごみ問題の抜本的解決を目指すほか、この方法を全国のごみ問題解決のモデルとし、不法投棄ごみを出さない、出ない持続可能な社会システムをつくる一助とする。 持続可能社会 調査・研究 2年
NPO法人アサザ基金
(茨城)
アサザプロジェクト霞ヶ浦・地域活性化による流域管理モデルの構築 多様な問題を抱える霞ヶ浦流域全体を対象に、湖岸植生帯の再生、休耕水田を生かした水質浄化、水源の山林の保全などを、環境教育や保全生態学の先端研究と一体化しながら展開する。 水産・食料表土・森林エネルギー水資源生態系持続可能社会 保護・再生啓蒙・普及調査・研究 3年
NPO法人ビーグッドカフェ
(東京)
言の葉さらさらプロジェクト コミュニティ投資が企業、市民、社会全般にとって、なぜ必要であるのかを検討するとともに、日本における具体的なコミュニティ投資のモデルを構築、提言すべく、NPO法人「社会的責任投資フォーラム」と連携し、同NPO内にCSR、SRIに関する専門家を集めた研究会を設置する。 持続可能社会 啓蒙・普及 1.25年
NPO法人社会的責任投資フォーラム
(東京)
コミュニティ投資研究会の開催と事業モデルの提言 コミュニティ投資が企業、市民、社会全般にとって、なぜ必要であるのかを検討するとともに、日本における具体的なコミュニティ投資のモデルを構築、提言すべく、NPO法人「社会的責任投資フォーラム」と連携し、同NPO内にCSR、SRIに関する専門家を集めた研究会を設置する。 持続可能社会 調査・研究 2年
三井物産役職員及び退職者からの応募案件
高知県文化環境部
(高知)
環境先進企業との協働の森づくり事業 高知県内の森林を管理・保全する活動。高知県は当社ほか企業に県内森林管理者を紹介・斡旋、企業は森林の管理費用を負担し、社員向け森林環境教育の場などとして活用する。 表土・森林 保護・再生 3年
NPO法人地球の緑を育てる会
(埼玉)
3年3万鉢のどんぐりポット苗育成・植樹ボランティア活動 温暖化防止・防災の一助とすべく自然植生にあった植樹を実施。そのための苗圃の造成、土づくり、どんぐりの収穫・播種・移植・育苗・出荷・植樹を行う。茨城県伊奈町で3年間に3万鉢の苗を育成し、全国各地に出荷し植樹を行う。 表土の保全・森林の保護 保護・再生 3年
財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団
(宮城)
日本の湿地環境保全に資する研究・保全ネットワークの構築: ラムサール条約登録湿地・伊豆沼・内沼からの発信 伊豆沼・内沼の保全対策の実効性を高めるために、(1)調査研究事業(研究ネットワークの構築、研究年報の発行)、(2)保全、教育普及活動(教育者や地域住民を対象とした勉強会やシンポジウムの開催等)を目的に活動し、将来的には、日本の他地域における湿地保全活動のモデルとなるような、研究・保全ネットワークの構築をめざす。 生態系 保護・再生啓蒙・普及調査・研究 3年
NPO法人環境管理システム研究会
(福岡)
福岡県における中小企業の環境と社会的責任に関する意識調査 中小企業の環境とCSRに対する問題意識の現状を明確にし、今後の対策を提案する。福岡県内の中小企業にアンケート調査とヒアリングを実施し、報告書を作成・出版する。又、講演会・セミナー開催し、中小企業の意識改革を行う。 持続可能社会 啓蒙・普及 2年