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欧州タンクターミナル事業会社ITC Rubisの完全子会社化に関するお知らせ

2025年4月3日


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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「当社」)は、子会社を通じ現在50%株式を保有する欧州タンクターミナル事業会社ITC Rubis Terminal Antwerp NV(以下「ITC Rubis」)の株式50%を追加取得し、完全子会社化すること(以下「本取得」)を欧州時間4月2日に決定し、株式取得契約を締結しましたので、以下の通りお知らせします。

ITC Rubisは、2008年に当社とRubis Terminal Infra SAS(現 Tepsa Infra SAS(以下「Tepsa」))それぞれが50%ずつ出資し、合弁会社として運営する液体化学品の貯蔵・荷役・物流事業会社です。2010年に操業を開始し、欧州を代表する化学品物流拠点であるベルギー・アントワープの有利な立地を活かして事業を拡大し、現在は30万㎥規模の貯蔵が可能です。

ITC Rubisの完全子会社化により収益を倍増させ、タンクターミナルの更なる拡張をスピード感を持って積極的に進めます。

1. 追加取得の概要

(1)出資比率推移

株主名 本取得前 本取得後
三井物産グループ計 50% 100%

欧州三井物産株式会社*1

35% 85%

Intercontinental Terminals Company LLC*1

15% 15%
Tepsa 50% -
合計 100% 100%
*1 当社が直接・間接あわせ100%出資する連結子会社

(2)取得対価
株式50%:約135百万ユーロ(約219億円)
他に、TepsaからITC Rubisへの貸付金約37百万ユーロ(約60億円)を引受予定

2. ITC Rubis Terminal Antwerp NV概要

(1)名称 ITC Rubis Terminal Antwerp NV
(2)所在地 ベルギー・アントワープ
(3)代表者の役職・氏名 Filip Masquillier CEO
(4)事業内容 液体化学品等のタンクターミナル事業
(5)資本金 66百万ユーロ
(6)設立年 2008年2月
(7)大株主及び持株比率(完全子会社化前) Tepsa Infra SAS:50%、三井物産グループ:50%
(8)当社と当該会社との間の関係 資本関係

本取得前:当社グループは当該会社に50%
本取得後:当社グループは当該会社に100%出資

人的関係 本取得前:当社は当該会社に役員を派遣
本取得後:当社は当該会社に役員と出向者を派遣
取引関係 重要な取引関係無し
(9)当該会社の最近3年間の経営成績及び財務状態(単位:百万円、EUR/JPY=160にて換算)
決算期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期*2
総資産 45,973 47,529 51,850
純資産 18,482 20,044 21,869
売上高 6,054 7,540 8,001
当期純利益 1,327 1,562 1,825
*2 会計監査前

3. Tepsa Infra SAS概要

(1)名称 Tepsa Infra SAS
(2)所在地 フランス・パリ
(3)代表者の役職・氏名 Bruno Hayem CEO
(4)事業内容 液体バルク製品等のタンクターミナル事業
(5)資本金 264,644,830ユーロ
(6)設立年月日 2019年12月11日
(7)大株主及び持株比率(2025年3月末時点) RT Invest SA:100%

4. 今後の見通し

本取得は、関連当局からの許認可取得などの先行要件の充足を以て2026年3月期中に完了予定です。本取得に伴い、当社はITC Rubis株式既存持分の公正価値を再評価し、有価証券評価益約90億円を2026年3月期に計上する見込みです。

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