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再生可能天然ガスの製造・販売事業を行う米Terreva Renewables社への出資参画

2023年8月31日


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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)は、米国で再生可能天然ガス(Renewable Natural Gas、以下「RNG」)の生産・販売を手掛けるテレヴァ・リニューアブルズ社(Terreva Renewables, LLC社、以下「Terreva社」)に33.3%出資参画しました。Terreva社株主のCIM Group, LLC※1が主導したTerreva社資金調達に他投資家とともに応じたものです。

北米では約1.46億トン/年の都市ごみがごみ埋め立て地にて処理されており、そこから有機物由来のメタンが大気に放出されています。メタンの温室効果はCO2の約25倍であり、ごみ埋め立て地からのメタンの排出削減・有効活用は社会課題の一つです。Terreva社は現在、北米の5か所のごみ埋め立て地から発生するメタンガスを処理してRNGを生産・販売しており、今後、新規の生産プラントの開発機会を追求することで、RNG生産体制の拡大を目指しています。三井物産は、Terreva社への戦略的投資家として、顧客基盤の拡充等を通じてTerreva社の成長戦略の実現に貢献します。

RNGは、化石燃料の代替として、その重要な温室効果ガス削減の特性が注目を集めています。米国ではクリーン水素や圧縮天然ガス(CNG)等の低炭素な輸送燃料としてのRNG消費が2022年に前年比17%増加しているほか、現地ガス事業者が都市ガスに混合させるための需要も伸長しています。また、RNGを原料とする低炭素メタノール・LNGの日本や他地域への供給や、RNG生産過程で分離される有機物由来CO2の回収・活用など、さらなるバリューチェーンの拡大も見込まれています。

三井物産は、エネルギー安定供給とカーボンニュートラルの両立を重点課題の一つとして取組んでおり、エネルギー物流・化学品・LNG・低炭素燃料などの既存事業とのシナジーを通じて、RNGによる脱炭素ソリューションをお客様に提供し、社会全体の持続可能な発展に貢献します。

※1 三井物産が約20%持分を保有する米国大手アセットマネジメント会社。地域社会に特化した、不動産およびインフラの所有・運営・リース・開発事業を展開。

会社概要

会社名 テレヴァ・リニューアブルズ社(Terreva Renewables, LLC)
所在地 米国ジョージア州アトランタ
設立年 2022年
代表者 Jason Byars
従業員数 16名
事業概要 再生可能天然ガスの生産・販売
ウェブサイトURL

https://terrevarenewables.com/index.html

Terreva社のRNG生産設備(米ウィスコンシン州)

Terreva社のRNG生産設備(米ウィスコンシン州)


三井物産のマテリアリティ(重要課題)

三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。

  • 安定供給の基盤をつくる

    安定供給の基盤をつくる

  • 豊かな暮らしをつくる

    豊かな暮らしをつくる

  • 環境と調和する社会をつくる

    環境と調和する社会をつくる

  • 新たな価値を生む人をつくる

    新たな価値を生む人をつくる

  • インテグリティのある組織をつくる

    インテグリティのある組織をつくる

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