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米Florence社との株式転換権付き低炭素銅地金オフテイク契約締結

2022年12月21日


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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)の100%子会社である米国三井物産株式会社(以下「米国三井物産」)は、米国アリゾナ州で低炭素銅地金の生産を計画するFlorence Copper LLC(以下「Florence社」)と、株式転換権付き銅地金オフテイク契約を締結しました。米国三井物産は、開発資金の一部として5,000万米ドルを支払い、生産される銅地金を引き取る(オフテイク)と共に、将来的なFlorence社の株式転換権を取得します。Florence社は、トロント証券取引所上場のTaseko Mines Limited(以下「Taseko社」)の100%子会社です。

Florence社は、地中で埋蔵銅分を回収するIn-Situ Recovery法(*注)での生産を計画しています。通常の銅鉱山で地面を採掘する際に必要となる採掘機械やトラックなどを一切使用しない為、二酸化炭素の排出量が従来プロセス比約8割少なく、環境負荷の低い銅地金の生産が可能です。

Florence社は、米国環境保護庁からの環境許認可確定後、1年半を掛けてプロジェクトを完工させ、生産を開始する予定です。三井物産は、長年に亘り培ったマーケティングや事業開発のノウハウを通じて、米国に於ける低炭素銅地金の販売とプロジェクトの開発に貢献していきます。

銅は産業を支える基幹金属です。グローバルな環境意識の高まりを背景に、EV普及や再生可能エネルギー関連のインフラ開発が進んでおり、今後更なる需要増が見込まれています。三井物産は2050年ネットゼロエミッションを目標に掲げ、2030年には2020年3月期比GHG(温室効果ガス)インパクト半減を目指しており、本取り組みを通じ、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

(*注)地上から鉱物のある地層に薄い硫酸を注入し、鉱物が溶けた溶液を汲み上げる採鉱法。ウランの採掘では一般的だが、銅は地質条件の合う鉱区が少ない。

会社概要

会社名 Taseko Mines Limited(タセコマインズ)
所在地 カナダ ブリティッシュコロンビア州 バンクーバー(Vancouver, British Columbia, Canada)
設立年月日 1966年4月15日
代表者 Stuart McDonald CEO(スチュアート マクドナルド)
従業員数 742名
事業概要 主に銅を中心とした北米の鉱山開発、及び金属原料の生産・販売
ウェブサイトURL

https://www.tasekomines.com/


会社名 Florence Copper LLC(フローレンスカッパー)
所在地 米国 アリゾナ州 フローレンス(Florence, Arizona, Unites States of America)
設立年月日 2007年9月14日
代表者 Richard Tremblay(リチャード トレンブレー)
従業員数 35名
事業概要 フローレンス銅鉱山の開発、及び銅の生産・販売
ウェブサイトURL

https://www.florencecopper.com/

Florence社のテスト操業設備

Florence社のテスト操業設備


三井物産のマテリアリティ(重要課題)

三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「安定供給の基盤をつくる」、「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。

  • 安定供給の基盤をつくる

    安定供給の基盤をつくる

  • 豊かな暮らしをつくる

    豊かな暮らしをつくる

  • 環境と調和する社会をつくる

    環境と調和する社会をつくる

  • 新たな価値を生む人をつくる

    新たな価値を生む人をつくる

  • インテグリティのある組織をつくる

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