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IoTデータ管理の「OSIsoft」社に出資参画

2016年4月5日


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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は産業向けIoT/M2M*データ管理ソフトウェアの開発・販売においてグローバルリーディング企業である米国のOSIsoft, LLC.(以下「OSI社」)に出資参画しました。またこれに先立ち、OSI社と三井物産は戦略的業務提携の覚書を締結しました。本提携に基づき、三井物産は世界各地の事業拠点を通じて、OSI社が開発・発展させてきたPI Systemの普及を支援すると共に、OSI社が有する多岐にわたる事業資産と知見を活用し、様々なパートナー企業とPI Systemのデータを活用したIoTソリューションの構築に取り組んでいきます。

近年、様々な産業において、あらゆるモノがネットワークにつながるIoTの活用ニーズが高まっている一方、膨大なデータが日々世界中で生成されており、これらを管理・活用する手段は複雑さを増しています。OSI社は創業以来35年以上、こうした課題に応えて、オペレーションデータを一元管理できる高い汎用性を備えた産業向けデータ管理インフラとしてPI Systemを開発・販売してきました。PI Systemは、多種多様なセンサーから生成される大量のデータをリアルタイムに収集し、散在する企業内外の様々なデータとつなぎ合わせて可視化できることが最大の特長であり、顧客の業務の効率化や品質、安全性の向上および戦略的意思決定を支援するためのデータインフラです。

今日では、PI Systemは1,000以上の電力・ユーティリティ企業、世界の大手オイル&ガス企業の95%、政府系機関、フォーチュン・グローバル500の産業顧客の65%に導入されており、世界125カ国・17,000の拠点で、15億個のセンサーデータをリアルタイムに管理しています。また、交通、通信、データセンター、スマートシティなどの分野でも、PI Systemの需要は急速に増えています。

とりわけ昨今の産業社会では、より高度なデータ解析や可視化を活用したオペレーションの最適化やビジネスモデルの変革へのニーズが高まっています。例えば、電力業界ではPI Systemとビッグデータ解析技術を組み合わせ、設備の予期せぬ停止を防止しています。またPI Systemと地理情報システムの組み合わせにより、パイプラインや風力タービンなど地理的に分散した設備のメンテナンス作業を最適化し、大幅なコスト削減を可能としています。

なお、三井物産およびグループ企業は積極的にPI Systemを導入し、その活用を通じてオペレーションの最適化や新たな事業モデルの構築を目指していきます。

*) IoT (Internet of Things) / M2M (Machine to Machine)
IoTは、コンピューターなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信したりすることにより、自動認識や遠隔操作、制御等を行うこと。M2Mは、機械と機械が通信ネットワークを介して互いに情報をやり取りすることにより、自律的に高度な制御や動作を行うこと。

OSI社概要

正式名称 OSIsoft, LLC
所在地 米国カリフォルニア州
設立年 1980年
代表者 J. Patrick Kennedy
代表出資者 創業家、Kleiner Perkins Caufield Byers、Technology Crossover Ventures
事業概要 IoTデータ管理ソフトウェア「PI System」の開発・販売

OSI社サービス概念図

OSI社サービス概念図

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