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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:飯島彰己、以下「三井物産」)は、世界最大手の風力発電用タワー・フランジメーカーであるスペインのGRI Renewable Industriesグループ(以下「GRI」)を統括する持株会社Gonvarri Eólica, S.L.(以下「Eolica社」)に出資することに合意し、2015年3月5日に関連諸契約を締結しました。三井物産は独占禁止法関連当局の許認可取得後に、Eolica社が実施する第三者割当増資を引き受けると同時に、既存株主からも株式譲渡を受け、Eolica社株式の25%を取得します。
GRIは三井物産が2013年に出資参画した自動車プレス部品事業Gestamp Automoción社(出資は米州事業会社のみ)と同じGonvarri-Gestampグループ傘下であり、既存事業でのパートナーシップが本事業参画に繋がったものです。Gonvarri-Gestampグループは自動車プレス部品事業、鋼材加工事業、風力・太陽光発電事業、風力発電タワー・フランジ事業をグローバルに展開しています。
持続可能な社会実現への取組みや温室効果ガス排出量の削減、エネルギー安全保障への対応、新興国を中心とした電力需要の拡大などの観点から、世界規模で風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる発電の重要性が高まっています。中でも、風力発電は技術革新によるコスト削減が進み、今後20年間で発電容量は約3倍に増加、全世界発電容量の10%強を占めると予想されています。
GRIは大手風力発電機メーカー向けに、風力発電設備を支える鋼製タワー及びその重要部品である大型フランジの製造・販売を手掛けており、その製造能力、売上高ともに世界最大規模の企業です。現在、スペイン、ブラジル、中国、トルコ、インド、南アフリカ共和国の6カ国10箇所に製造拠点を有しており、グローバル展開している風力発電機メーカーに、世界各地で同品質のタワー・フランジ納入が可能な体制を整えています。
三井物産は中期経営計画における「7つの攻め筋」の中で、風力発電開発を含む電力分野を「国造りへの貢献とインフラを起点とするビジネスの広がり」としてコア事業の一つに掲げ、バリューチェーンの拡充を進めています。今回の出資参画を機に総合力の強みを発揮し、発電事業とのシナジー追求による事業基盤の強化、調達ネットワーク機能の活用による資材最適調達などによりGRIの企業価値の更なる向上を目指します。三井物産とGRIは今後、風力発電開発の拡大が見込まれるアジア・米州地域、欧州を中心に普及が進んでいる洋上風力発電設備向けの新たな製造拠点設立を検討するなど、世界的に広まりをみせている風力発電の発展に貢献していきます。
正式名称 | Gonvarri Eólica, S.L. ゴンヴァリ エオリカ エスエル |
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所在地 | スペイン、マドリッド |
設立年月 | 2008年 |
代表者 | Javier Imaz Rubalcaba CEO ハビエル イマズ ルバルカバ |
従業員数 (2014年12月時点) |
約2,900名 |
売上高 (2014年12月期) |
294百万ユーロ(約389億円) |
出資構成 | 三井物産 25%、Holding Gonvarri, S.L.社 75% |
事業内容 | 風車用タワー、フランジの製造・販売・輸送サービス(スペイン・ブラジル・インド・トルコ・中国・南アフリカ共和国に製造拠点) |
製造能力(GRI) | 1,715基/年(タワー)、105千トン(フランジ) |
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