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[ブッサンジンがゆく]
金融ビジネスを通じてアジアの人々の豊かな暮らしに貢献

株主通信 2018年冬号


松本 莉佳

松本 莉佳 Rika MATSUMOTO

モビリティ第一本部 自動車第三部金融事業室

事業を通じた社会貢献を目指し日本からアジアへ

国際協力や途上国の開発に興味を持っていた松本が企業への就職を決めたのは、大学3年生の時だった。バングラデシュに行き、貧しい人々に自立の機会を提供し、生活の質の向上に貢献するマイクロファイナンス(小規模金融)事業の現場を目の当たりにした。
そこで、「事業は世の中に必要とされているからこそ存在し、利益を生み出すことで持続的に人の役に立つことができる」と気付き、「事業×現地の人々の生活の質向上への貢献」をキーワードに就職活動を進めた。
三井物産への入社の決め手は、Bussan AutoFinance(以下、BAF)だった(→コラム参照)。BAFはマイクロファイナンス事業と同様に、金融事業をアジア地域で展開し、人々の豊かな生活への貢献を目指していた。松本は「BAFのように、いつかは事業をゼロから興してじっくりと育て上げ、地域社会に貢献したい」という思いを抱き続けながら、入社後3年間は、グループ会社の管理や税務調査対応などの経験を積んだ。そして4年目の2014年、当時の機械・輸送システム本部へ異動、翌年に念願のBAFタイ社に着任した。

Bussan Auto Finance(BAF)

1997年に、三井物産とヤマハ発動機および現地企業との共同出資によってインドネシアで設立された販売金融会社。「インドネシアの人々の暮らしを豊かにするために最良の金融サービスを提供すること」を使命とし、ヤマハ製二輪車や携帯電話、家電製品などの購入者にローン(分割払いサービス)を提供する。現在、タイやインドでも事業展開している。

Bussan Auto Finance(BAF)

BAFによる事業モデル(二輪車の場合)

BAFで培われる経営者意識

松本が着任した2015年当時は、BAFタイ社の事業がようやく軌道に乗り始めた時期だった。事業基盤の確立と収益性改善を最大の課題と考えた彼女は、経営と現場のパイプ役として改善業務に明け暮れた。データの確認から始まり、支店やコールセンターの業務における改善施策や戦略を現地社員と企画立案した。企画導入後も、改善策が意図どおりに実施されているかを現場へ確認に行った。さらに債権回収方法の体制変更の準備や、現地社員への報奨金制度の見直しまでも取り組んだ。こうした1年間の地道な作業の積み重ねが実を結び、債権回収率やROA(総資産利益率)の向上につながった。

2016年10月に異動したBAFインドネシア社では、優良既存顧客を対象にした携帯電話や家電製品などのローン事業も提供していた。事業対象を広げるべく、松本は新規顧客向けの新規事業の立ち上げに取り組む一方で、一般消費者向けのマーケティングにも注力した。「BAFをより多くの人に知ってもらい、顧客、取引先、社会から信頼を得ることができれば、ビジネスが拡大し、より広く社会に貢献できます」。

BAFで培われる経営者意識

第2のBAFの実現を目指す

約20年前にBAFを立ち上げた以前の上司の意志を継ぎ、事業としてさらに成長させたい。そして、第2のBAFとなる事業を立ち上げたい。入社前から抱いていた松本の夢は、年々スケールが広がっていく。「実現は容易ではありませんが、強い意志があれば実現できる土壌が、三井物産にはあります」。アジアを舞台にした松本の大きな挑戦は、強い意志と情熱とともに続いていく。

  • IR優良企業大賞
  • ディスクロージャー2023年度優良企業賞
  • FTSE4Good
  • FTSE Blossom Japan Index
  • Member of Dow Jones Sustainability Indices
  • インターネットIR・sustainability 優秀賞
  • なでしこ銘柄

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