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三井物産オリジナルフォント「Mitsui and Co Sans」


私たちは、2014年から三井物産ブランド・プロジェクトを展開しています。
プロジェクト開始以降、さまざまな形態が併存していたロゴをグローバルで刷新・統一。
情報発信の統一感を高めることで、グローバルでのさらなる当社認知度とブランドイメージ向上を目指し、
三井物産オリジナル英字フォント「Mitsui and Co Sans」を作成しました。※“Sans”とは、サンセリフ体を表します。

オリジナルフォントムービー

これまでの三井物産ブランド・プロジェクト

2014年のロゴリニューアルから始まった三井物産ブランド・プロジェクト。「社員一人ひとりがメディア」をコンセプトに、当社ブランドの統一感を高める広報ツールの整備や、ブランディングへの社内意識浸透、デジタル媒体を活用した対外情報発信など、これまでさまざまな取組を展開してきました。

現在は国内20-30代ビジネスパーソンを対象とした情報発信である「志」プロジェクトを中心に展開していますが、今後国内取組と並行して、グローバルでの情報発信を強化していく予定です。今般、その先駆けとなる三井物産オリジナルの英字フォントを制作しました。

フォント制作の背景

2022年、社員の一体感醸成、エンゲージメントやモチベーション向上を目指して当社ロゴのさらなる活用を検討しました。その際にグローバル展開の強化を視野に入れ、当社ロゴと統一感を保ちながら海外拠点名をどのように併記すべきかという課題を得たことをきっかけに、オリジナルフォントの制作検討が始まりました。

ロゴや写真・グラフィックデザイン・UIデザインが素晴らしくても、制作物に使用されている書体(フォント)とデザインが調和していないと、ご覧になった瞬間、ブランディングで届けたいメッセージが十分に届かないことがあります。

当社ロゴと一体感のあるオリジナルフォントを使用することで、全社広報や各社員によるプレゼンテーションなど規模の大小に関わらず情報発信の統一感を高め、信頼、誠実さ、正確性を伝えることができ、当社ブランドイメージの向上に大きく貢献できると考えています。

今後、さまざまな場面でオリジナルフォント「Mitsui and Co Sans」を使用し、制作物の統一感を高め、一貫性ある発信をすることで、グローバルでのさらなる当社認知度とブランドイメージ向上を目指していきます。

Mitsui and Co Sansの特徴

書体名:Mitsui and Co Sans
“Sans”とは、サンセリフ体を表します。

制作内容:基本欧文+中央ヨーロッパ言語 計33言語
Regularフォント、Boldフォントおよび両フォントのItalic体(計4フォント)
現状のロゴデザインを基に、近代的で明るく、インパクト×親しみやすさを感じさせ、かつ可読性の高いデザインとなっています。

Mitsui and Co Sansの特徴

例えば、現行のロゴの文字のバランスを活かして、Mの幅は狭め、Sの幅は広めの字形にしています。
あえて読み慣れた欧文のリズムとは違う引っ掛かりをつくり、インパクトを持たせています。
また、大文字と比べ小文字の高さを高くすることで、白い箇所が増え、全体のイメージが明るく、親しみやすさを感じさせるデザインとしました。

Mitsui and Sansの特徴


  • 佐藤 可士和 Kashiwa Sato クリエイティブディレクター/ SAMURAI代表
  • 佐藤 可士和 Kashiwa Sato
    クリエイティブディレクター/ SAMURAI代表 コメント

「井桁三」をリファインした世界共通ロゴをデザインした際は、企業のストーリーが伝わり、世界中の人々が共通理解を得られる「シンボル」になるものにしたいと考えました。三井物産らしさをどのように表現するかはロゴデザインの時からこだわっていたので、その延長線であるオリジナルフォントでも同様、細部まで検証しながら詰めていくのはとても楽しい過程でした。

企業ブランディングのフェーズとして、ブランドパーパスの再定義、ロゴの整理ができると次に必要となるのはフォントです。今回のオリジナルフォントMitsui and Co Sans誕生により、
三井物産を体現するブランドアセットが整った!という気持ちですね。

三井物産のブランディングに関わって10年。時代や環境によって変化するビジネスモデルに合わせながら、ブランドがどう輝き続けるかを考えていくことがブランディングの本質だと思っています。そうした意味では「フォントを作ること」は「ブランドの環境を整えること」といえるのではないでしょうか。社外はもちろん、社内の皆さんから共感を得られるものにしていくことが大切だと考えています。