三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)とチリ国営鉱山会社Corporación Nacional del Cobre de Chile(以下「コデルコ社」)による合弁会社が29.5%出資するAnglo American Sur S.A.(以下「アングロスール社」)は、コデルコ社との間で、両社が夫々保有するチリのロスブロンセス銅鉱山とアンディナ銅鉱山の一体操業実施に関する正式契約を締結いたしました。
一体操業によって、隣接する両鉱山の採掘最適化を通じた資源量価値の最大化と、鉱石処理能力の最適化を図ります。これにより、大規模な投資をすることなく、両鉱山合わせて年間約12万トンの追加銅生産と約15%の単位コスト削減が可能になります。一体操業によって生み出される銅生産量と経済的利益、並びに関連する費用等は、アングロスール社とコデルコ社が均等に配分します。環境許認可取得等の準備期間を経て、2030年頃から21年間にわたり一体操業を実施する予定です。
三井物産は、中期経営計画2026においてGlobal Energy Transitionを攻め筋の一つとして定め、エネルギーの安定供給と気候変動対応に資する事業を創出することを注力分野として位置付けています。銅は、脱炭素社会実現へ向けた再生可能エネルギーへの切り替えや電動化に不可欠な資源で、中長期的に底堅い需要が見込まれます。三井物産はアングロスール銅鉱山事業を通じてパートナーと共に銅資源の安定供給に貢献し、三井物産のマテリアリティ「持続可能な安定供給の基盤をつくる」を実現します。
資産概要
アングロスール・ロスブロンセス銅鉱山
株主構成 | 出資比率 |
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Anglo American plc | 50.1% |
Inversiones Mineras Becrux SpA | 29.5% (コデルコ社20.0%、三井物産9.5%) |
MC Inversiones Limitada (三菱商事株式会社) |
20.4% |
コデルコ・アンディナ銅鉱山
株主構成 | 出資比率 |
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Corporación Nacional del Cobre de Chile | 100% |

三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。本件は、6つのマテリアリティの中でも、特に「持続可能な安定供給の基盤をつくる」の実現に資する取り組みです。
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持続可能な安定供給の基盤をつくる
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環境と共生する世界をつくる
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健康で豊かな暮らしをつくる
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人権を尊重する社会をつくる
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「未来をつくる」人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる