三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀健一、以下「三井物産」)は、独大手エネルギー会社RWE Generation SE傘下のRWE Generation UK plc(以下「RWE社」)および英Tilbury港の港湾オペレーターPort of Tilbury London Ltd(以下「Port of Tilbury社」)との間で、グリーン水素を用いたTilbury港における脱炭素化調査に関する覚書を締結しました。
本覚書は、ロンドンとサウスイーストの物流拠点であるテムズフリーポートの中心に位置するTilbury港の脱炭素化に関する実現性調査を目的とするものです。具体的には、港湾荷役機械の水素燃料電池化の実証実験に向けた調査並びに湾内外のグリーン水素需要に関する調査、商業化を見据えた1万kW以上の再生可能エネルギー由来のグリーン水素製造などの検証を共同で行います。本検証は、今後10年以上に亘り段階的に10万kW規模の水素製造設備を開発し、港湾を中心とする脱炭素化を視野に入れた取り組みです。
英国は、2030年までに低炭素水素製造能力を1000万kWまで高める政府方針を掲げ、発電、熱源、輸送分野、その他電化による脱炭素化が困難とされている産業領域での利活用を促すため、製造者や需要家に対する補助金等の制度整備を進めています。Tilbury港で本取り組みを通じて、同国の水素製造能力開発や水素利活用の普及につなげます。
三井物産は、2050年ネットゼロエミッションを目標に掲げ、2030年には2020年3月期比温室効果ガス(以下「GHG」)インパクト半減を目指しています。また、本取り組みを含むGHG削減を通して、カーボンニュートラル社会の実現及び環境と調和する社会づくりに貢献していきます。
会社概要
会社名 | RWE Generation SE(アールダブリューイー・ジェネレーション・エスイー) |
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所在地 | Essen, Germany |
設立年 | 1898 |
代表者 | Roger Miesen, CEO RWE Generaion |
事業概要 | 発電事業 |
ウェブサイトURL |
会社名 | Port of Tilbury London Limited(ポート・オブ・ティルブリー・ロンドン) |
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所在地 | Tilbury, Essex, England |
設立年 | 1991 |
代表者 | Peter Ward, Commercial Director |
事業概要 | 英国Tilbury港の港湾オペレーター、テムズフリーポートのパートナー。 |
ウェブサイトURL |
三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。
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安定供給の基盤をつくる
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豊かな暮らしをつくる
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環境と調和する社会をつくる
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新たな価値を生む人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる