三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀健一、以下「三井物産」)は、ベトナムの戸建て住宅所有者向けに住まいづくりを支援する子会社MVC & Co Limited Liability Company(以下「MVC社」)を設立し、運営を開始しました。建築会社選びから住宅資材選びまで、施主が行う大小100回以上の「選択」の支援・効率化を実現する住宅総合デジタルプラットフォーム事業を展開します。
ベトナムでは近年の経済発展と都市化の進展により、ハノイ・ホーチミンなど主要都市部やその周辺地域での住宅需要が高まっており、住宅建築関連市場は2030年には約4兆円超まで成長する見通しです。その一方で、安心して住宅建築を一手に任せられる企業は少なく、住宅所有者自身が住宅建築、修理、改築に必要な設計・建築・内装工事などそれぞれの専門企業や資材の選定、管理を行っています。このような状況の下、住宅所有者は最適なサービスを提供できる企業や資材の選択ができず、建築スケジュール遅延、コスト超過、図面と完成品の齟齬といった問題に直面しています。
MVC社は、戸建て住宅の建築を検討している人々に対して第三者の立場から、サービス提供事業者の客観的評価、推薦を行うサービスをオンラインで提供し、これらの問題を解決します。将来的には住宅資材の比較検討から調達、修繕・改築など住まいのライフサイクルに応じた様々なサービスを各事業パートナーとの協業を通じてワンストップで提供するプラットフォームを構築し、誰もが快適な住まいづくりができる新しい時代を実現します。
三井物産は、中期経営計画2026においてWellness Ecosystem Creationを重点分野の一つに掲げ、消費者起点の社会ニーズ・消費行動を適格に捕捉し、B2B2C(企業と消費者を結ぶ取引仲介のビジネスモデル)を軸とした収益基盤構築を目指しています。MVC社の事業を通じ、これまでベトナムで展開してきた鉄筋製造事業や住宅資材トレーディング事業に加え、より消費者に近い領域で新たな仕組みとしてのデジタルサービスを構築し、ベトナムの人々の快適な住まいづくりのニーズに応え、豊かな暮らしづくりに取り組んでいきます。


三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「豊かな暮らしをつくる」の実現に資する取り組みです。
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安定供給の基盤をつくる
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豊かな暮らしをつくる
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環境と調和する社会をつくる
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新たな価値を生む人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる