三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀健一、以下「三井物産」)は、米国にて医療用画像診断支援AIを開発・提供するKoios Medical社(以下「Koios社」)に出資しました。
現在、世界の医療は医療費高騰や医療従事者の不足など、多くの課題に直面しています。三井物産は、これらの課題解決には、革新性のある高度なソリューション・技術を開発する企業と既存の医療関係者が連携して医療サービスの変革を推進すること、ヘルスケアシステム内に存在する各種データの利活用の推進が重要だと考え、100%子会社であるMBK Healthcare Management 社(以下「MHM」)※と共に医療関連スタートアップ企業への投資によるヘルスケアデータ事業の拡充を積極的に進めています。
今回出資したKoios社は、放射線科医、内分泌科医をはじめとする医療従事者向けに、欧米の公的機関で許認可を得た超音波画像診断AIを搭載し、あらゆる医療用画像管理システムへと導入可能な乳がん・甲状腺がんの超音波画像診断とレポート作成の支援ソフトウェアを開発・提供しています。
また、Koios社は同社製品を通じ医師の意思決定プロセスを支援するだけでなく、がんの早期発見を実現することで、本来不要な追加処置や偽陽性所見に伴う患者ストレスを軽減し、患者満足度を向上させることも目指しています。現在、世界中の放射線科は専門人材の不足による現場負担急増という課題に直面しており、AIを活用した意思決定支援ソリューションの重要性は増すと見込んでいます。
三井物産は、患者中心の医療への転換を図ると共に、そもそも医療が必要となる前に病気を予防する、さらにその先で一人ひとりの心身を満たすウェルビーイングの仕組みづくりが重要と考えています。そして「医療・予防・ウェルビーイング」の全てが充足した「ウェルネス」の世界を実現するために、実践の「場」を持つ強みと「デジタル」を掛け合わせて、様々な事業を推進しています。MHMと共に推進する医療関連スタートアップ企業への投資を通じ、医療の「場」とスタートアップ企業が持つ先進的な「デジタル」の力を相互に拡充・強化し、患者中心の医療への転換を後押しします。
Wellness, the new wealth. – 三井物産は、当社の考えるウェルネスが世界中の人々にとっての新しい「豊かさ」となる未来を創造します。
※MHMは三井物産の病院事業の主要出資先であるIHH Healthcare Berhad社の最大株主であり、ヘルスケア専門人材を擁し三井物産の病院関連事業・ヘルスケアデータ関連事業の推進を担う100%子会社です。
会社概要
会社名 | Koios Medical, Inc. |
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所在地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク・シカゴ |
設立年 | 2012年 |
代表者 | Chad McClennan |
従業員数 | 21名 |
事業概要 | 医療用画像診断支援AIソフトウェアの開発・提供 |
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三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「豊かな暮らしをつくる」の実現に資する取り組みです。
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安定供給の基盤をつくる
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豊かな暮らしをつくる
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環境と調和する社会をつくる
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新たな価値を生む人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる