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タイで無人ヘリを活用した農業向け薬剤散布事業を開始

2020年8月26日


三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は、ヤマハ発動機およびタイのSiam Motors Group、Chartsiri Sophonpanich氏と、ヤマハ発動機の産業用無人ヘリ(以下「UMH」)を活用した薬剤散布サービスを提供するSiam Yamaha Motor Robotics Co.(以下「SYMR社」)を設立し、このたび、関係当局からの事業許可を取得しました。SYMR社への当社の出資比率は15%、出資金額は450万バーツ(約1500万円)です。

タイは世界最大級の農業国の一つであり、2018年時点でサトウキビは世界第4位、コメは第6位の生産量を誇ります。一方で、同国は長期的な経済成長を目指しており、長期経済開発計画「タイランド4.0」を策定し、伝統的な農業のスマート農業化を含む産業の高度化を目指しています。

SYMR社の取組はこの方針に沿ったもので、同社の産業用無人ヘリを活用した薬剤散布事業はタイでの事業許可取得第1号案件です。UMHは薬剤散布にかかる時間を短縮でき、また人の手では散布が難しい場所への散布が行えるなどのメリットがあり、作業効率の向上が見込まれます。SYMR社はUMHを活用し、サトウキビ・トウモロコシ・コメ・キャッサバなどへの薬品散布サービスを提供し、生産性の向上を支援します。まずは農薬散布サービスの提供から開始し、将来的には成長促進剤の散布サービス提供なども検討します。

三井物産は、ヘルスケア・ニュートリションを注力分野の一つに定めております。モビリティの活用による産業の高度化を通じ、農業の生産性向上と安定供給に取り組んでいきます。

ヤマハ発動機のUMH、Fazerヤマハ発動機のUMH、Fazer
ヤマハ発動機のFazerが農場上空を飛行している様子ヤマハ発動機のFazerが農場上空を飛行している様子

三井物産のマテリアリティ(重要課題)

三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「安定供給の基盤をつくる」、「豊かな暮らしをつくる」の実現に資する取り組みです。

  • 安定供給の基盤をつくる

    安定供給の基盤をつくる

  • 豊かな暮らしをつくる

    豊かな暮らしをつくる

  • 環境と調和する社会をつくる

    環境と調和する社会をつくる

  • 新たな価値を生む人をつくる

    新たな価値を生む人をつくる

  • インテグリティのある組織をつくる

    インテグリティのある組織をつくる