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タイで複合地域開発向け地域冷房・配電事業に出資参画

2020年1月10日


三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永 竜夫、以下「三井物産」)は、タイの財閥系不動産大手のTCC Assets (Thailand) Co., Ltd.(以下「TCC」)のグループ会社、タイの民間電力大手Gulf Energy Development Public Company Limited(以下「ガルフ」)および東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(以下「TGES」)と共同で、タイのバンコク中心地での複合地域開発One Bangkok(以下「One Bangkok」)向け地域冷房事業および配電事業(以下、両事業合わせて「本事業」)への出資参画を決定し、TCC傘下でOne Bangkok開発会社One Bangkok Co., Ltd.(以下「OBC」)とユーティリティー開発契約を締結しました。総事業費は約120億円を見込んでおり、三井物産は地冷に16%、配電に13%それぞれ出資参画します。

One Bangkokはバンコク中心地で約17ヘクタールの敷地にオフィス、ホテル、コンドミニアム、商業施設など全16棟を開発する複合プロジェクトで、2023年から段階的に竣工する予定です。本事業は、One Bangkok敷地内に地域冷房設備と配電設備を建設し、2022年から30年間にわたり一手に冷水・電力の供給・販売を行うものです。

One Bangkokの開発コンセプトはスマートシティです。本事業では、最新鋭で高効率な電気式冷水製造設備を導入すると共に、再生水の利用により環境負荷を軽減します。また、地域冷房事業からの蓄熱を効率的に活用することでOne Bangkok全体で電気使用量の最適化を目指します。

三井物産は、これまでタイ国内において大型ならびに小型ガス火力発電事業、上水処理事業、ガス配給事業を運営しており、ここで培ってきたインフラ事業の知見を活用し、日本を中心に多くの地域冷房事業の実績を有するTGES、民間電力大手のガルフ、および不動産開発の知見が豊富なTCCと連携しながら本事業の円滑な開発・運営に寄与します。

三井物産はマテリアリティ、すなわち経営の重要課題として「豊かな暮らしをつくる」を掲げており、本事業を通じて社会インフラを長期安定的に提供し、人々の生活向上や地域産業の発展に貢献していきます。併せて、中期経営計画で中核分野に位置づけている機械・インフラ領域での強固な収益基盤づくりに取り組んでいきます。

事業概要

事業会社 地冷:Bangkok Smart DCS Company Limited
配電:Bangkok Smart Power Company Limited
出資者 地冷:TCC(51%)、三井物産(16%)、TGES(16%)、ガルフ(16%)
配電:TCC(60%)、三井物産(13%)、TGES(13%)、ガルフ(13%)
事業内容 地冷・配電設備の建設・保守・運営および冷水・電力の供給・販売
販売先 One Bangkokに建設予定のオフィス、ホテル、コンドミニアム、商業施設他
総事業費 約120億円
スケジュール 2022年:部分開業、2025年:完工
事業予定地 バンコク中心地(One Bangkok)
One Bangkok完成予想図One Bangkok完成予想図
One Bangkok周辺地図One Bangkok周辺地図