Main

モロッコ王国タザ陸上風力発電事業における融資関連契約発効について

2020年9月9日


Main Contents

三井物産株式会社 (本社:東京都千代田区、社長:安永 竜夫、以下「三井物産」)は、仏最大手の電力会社であるEDFグループ傘下のEDF Renewable社 (以下「EDFR」)とコンソーシアムを組んで陸上風力発電事業を推進中です。本事業体と日本の銀行を主とするプロジェクトファイナンス融資銀行団との間で締結済みの融資関連契約が9月2日に発効しました。プロジェクトファイナンスは、株式会社国際協力銀行、市中銀行団(株式会社日本貿易保険による保険を融資の一部に付保予定)、モロッコ地場銀行が組成に参画しており、本融資を受け三井物産が40%出資する発電事業会社と建設運営事業会社が9月よりモロッコ王国タザ市で風力発電所の建設を開始します。

本事業では、モロッコ王国タザ市に発電容量87.2MWの陸上風力発電所を新たに建設します。発電所は2022年の操業開始を予定しており、長期売電契約に基づきモロッコ王国の電力・水公社であるOffice National de l'Electricité et de l'Eau Potableに対して20年間にわたり売電します。総事業費は約140百万ユーロで、三井物産は事業パートナーであるEDFRと共に本事業の円滑な開発・運営に取り組みます。

モロッコ王国では、発電容量に占める再生可能エネルギー比率を2030年までに52%とする目標を掲げており、本件は同国政府の電力政策に沿うものです。三井物産は、世界的な経済成長と人口増加に伴うエネルギー需要の拡大と、よりクリーンなエネルギーへシフトする質の改善という2つの課題を同時に解決する「Dual Challenge」に取り組んでおり、環境に優しい電力事業を通じて持続可能な環境社会実現に寄与していきます。

 

事業概要

事業会社 (1)発電事業会社:Parc Eolien de Taza
(2)建設運営事業会社:Eolien de Taza Service
出資者 EDFR(60%)、三井物産(40%)
事業内容 発電所の建設・保守・運営および売電
設備内容 陸上風力発電所87.2MW(3.2MW x 27機)
電力販売先 Office National de l'Electricité et de l'Eau Potable
(モロッコ王国電力・水公社)
総事業費 約140百万ユーロ
スケジュール 2020年9月:着工、2022年:完工・操業開始予定
建設場所 モロッコ王国 タザ市

三井物産のマテリアリティ(重要課題)

三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「豊かな暮らしをつくる」、「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。

  • 安定供給の基盤をつくる

    安定供給の基盤をつくる

  • 豊かな暮らしをつくる

    豊かな暮らしをつくる

  • 環境と調和する社会をつくる

    環境と調和する社会をつくる

  • 新たな価値を生む人をつくる

    新たな価値を生む人をつくる

  • インテグリティのある組織をつくる

    インテグリティのある組織をつくる

Information