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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は2017年11月13日、BW Gas Limited (以下「BW社」)との間で、パキスタン向けFSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)の長期傭船事業(以下「本事業」)に関わる事業権の49%相当を取得する関連諸契約を締結しました。今後、正式に出資金の払込みを行い、買収完了となる見込みです。本事業は三井物産にとって初のFSRU事業であり、またパキスタンにおけるLNG受入基地に関して本邦企業が参画する初めての案件です。
本事業は、パキスタン政府が輸入するLNGの再気化サービスを同国政府系公社に提供する現地企業のPGP Consortium Ltd.(以下「PGPC社」)に対するFSRUの長期傭船事業です。パキスタンでは、国産天然ガスの減衰化が進む一方でガス需要増加が見込まれます。このため2015年からLNG輸入を開始しましたが、旺盛なガス需要により2022年には年間20百万トン相当のLNG輸入が必要と見込まれ、本事業は同国の重要なエネルギーインフラの一端を担うことになります。
BW社の親会社であるBW Groupは、ノルウェー・シンガポールを基点とし、LNG船・FSRU、LPG船、タンカー、FPSO等、150隻超の支配船腹を有する海運大手の一社で、業界トップレベルの船舶管理能力を誇ります。本事業は、同社にとって順調に商業稼働中のエジプトFSRU案件に続く2号案件となります。
三井物産は、ガス田開発、LNG製造、LNG輸送、LNG受入基地、ガス配送、ガス火力発電、ガス化学など、ガスバリューチェーンにおける関連事業を世界各地で展開しています。今年5月に発表した中期経営計画でも、ガスバリューチェーンを中核分野と位置付けています。今後も、新興国におけるLNG輸入計画及び需要増加を背景に、納期・価格共に競争力に優れグローバルなLNG市場でニーズが一層高まっているFSRUに注目し、関連事業で蓄積した知見と総合力を活かして本事業の価値向上に努めます。また、更なる多様化が見込まれるLNG物流への対応力を高め、アジア、中南米、アフリカ等新興国を中心としたガスバリューチェーンにおけるインフラ需要の更なる獲得を目指し、ガス関連事業の拡大を図っていきます。
事業主体 | BW FSRU II Pte. Ltd. |
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出資者 | BW社 51%、三井物産 49% |
事業実施地 | パキスタン カラチ港 |
FSRU | BW Integrity号 |
総事業費 | 310百万ドル(約340億円) |
LNG受入能力 | 約560万トン/年 |
操業開始 | 2017年11月末から12月上旬の予定 |
事業期間 | 15年間 |
船名 | BW Integrity |
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全長/全幅 | 292.5メートル/43.4メートル |
建造造船所 | (韓)三星重工 |
LNG貯蔵能力 | 170,582m3 |
再ガス払出能力 | 750百万立方フィート/日 |
係留方式 | 桟橋係留方式 |
会社名 | BW Gas Limited |
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本社所在地 | Bergehus Drammensveien 106 Oslo, 0273 Norway |
設立 | 2008年3月 |
事業概要 | LNG、LPG等の海上ガス輸送サービス、FSRUやFPSO等を初めとするガスソリューション等を提供 |
ウェブサイト |
会社名 | PGP Consortium Limited |
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本社所在地 | Associated House, Seven Egerton Road, Lahore Cantt Lahore Punjab |
設立 | 2015年9月 |
事業概要 | パキスタンで2基目となるLNG受入基地案件を推進する為に設立された特別目的会社 |
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