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米国デュポン社から銅殺菌剤 Kocide®事業資産を買収

2014年8月21日


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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:飯島彰己、以下「三井物産」)は、E.I. du Pont de Nemours and Company(本社:米国デラウェア州、以下「デュポン社」)と、このたびデュポン社が保有する銅殺菌剤であるKocide®のグローバルな事業を買収する契約を締結しました。

三井物産は米国で農薬製造業・販売業を行う100%子会社Mitsui AgriScience International USAの傘下に新たにCertis Cu LLC (以下「CCU社」)を設立し、デュポン社の銅殺菌剤に関する事業資産を買収します。具体的には、三井物産はCCU社を通じ、デュポン社の保有する銅殺菌剤の商標Kocide®、製品の各国での登録、登録データ、製造ノウハウ(製造プロセスに関わる特許)、第三者との契約、および米国テキサス州ヒューストンにある銅殺菌剤製造工場を買収します。
なお、アジア・パシフィック地域でのKocide®の販売については、デュポン社が最長5年間にわたり継続して行います。これにともない、三井物産はアジア・パシフィック地域でのデュポン社への銅殺菌剤、ならびにデュポン社が取り扱う混合剤向けの銅殺菌剤の供給に関する契約を締結しました。

銅殺菌剤は、カビやバクテリアがさまざまな作物に対して引き起こす病害に対処する農薬として、日本を含む世界中の農家に広く親しまれています。中でもKocide®の主要な有効成分にあたる水酸化第二銅は、化学式Cu(OH)2と表記される銅の水酸化物で、単独あるいは他の殺菌剤と混合するなどして、病害を予防する殺菌剤として広く使用されています。水酸化第二銅は主要な農薬市場である北米、欧州、中南米、アジアの4地域を含む世界75カ国以上で登録されています。特に、ブドウ、柑橘類を筆頭に果樹野菜類の有機栽培などに広く使用されており、今後も需要の増大が見込まれています。

三井物産は100%子会社の独・Spiess Urania社で同じく水酸化第二銅をベースとした農薬の製造・販売事業を行っています。今回の買収を通じ、CCU社とSpiess Urania社両事業の相乗効果発揮をはかり、グローバルな農薬市場での競争力をより一層強化していきます。

1. Certis Cu LLCの概要

名称 Certis Cu LLC
本社所在地 米国メリーランド州コロンビア市
事業内容 銅殺菌剤の製造及びグローバルな販売事業
事業所(工場) 米国テキサス州ヒューストン
持株比率 三井物産 100%

2. 事業資産取得の相手先の概要

名称(カタカナ) E.I. du Pont de Nemours and Company
(イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー)
所在地 米国デラウェア州ウィルミントン
設立年月日 1802年
代表者の役職・氏名(カタカナ) 会長兼最高経営責任者Ellen J. Kullman(エレン・J・クルマン)
事業内容 農業関連事業、高機能材料事業、高機能化学品事業、安全・防護事業、栄養・健康事業、電子・情報事業、工業バイオ事業などの7事業領域

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