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[「志」プロジェクト]
再生可能エネルギーを世界を変える力にできるか?

株主通信 2022年夏号


平野 里沙

平野 里沙

プロジェクト本部

前例のない、しかし意義ある事業を前に上司にかけられた言葉

「新入社員だった私の役割は、日本国内で太陽光発電所に適した土地を探してくることでした。草木の生い茂った休遊地に鎌を片手に分け入って関係者を案内したこともあります」。彼女は、宮城県東松島市における事業に携わることになった入社当時をそう振り返る。災害時に非常用電源としても利用することも想定した、市街地に分散した発電設備を設置するプロジェクト。社内でも「このような事業こそ、三井物産としてやるべき仕事だろう」という声があがり、平野自身も非常に共感したという。

しかしハードルは高かった。「今でこそ当社は太陽光発電事業を数多く手掛けていますが、当時は国内における実績がなく、意義ある事業だとしても本当に実現できるのか、多くの議論がありました」。そうした場で上司にかけられた言葉を平野は今でもよく覚えている。「この事業は絶対にできる。なぜならば自分はあきらめるつもりがないからだ。解決すべき項目をひとつずつクリアしていけば最後にはできるのだから、まず自分たちがあきらめてはいけない」。たとえ前例がなくても粘り強くあきらめずに取り組めたのは、メンバーそれぞれに「自分がやるのだ」という強い思いがあったからだ。同じ目標を共有する仲間一人ひとりが「自分ごと」として仕事に向き合う。そんなチームは本当に強いと実感した。

志は、ビジネスを通じて環境問題の解決に貢献すること

大学時代はドイツに留学し、現地の人々の環境問題に対する意識の高さに刺激を受けた。帰国後は、環境関連のみならず、幅広い社会課題の解決に取り組んでいる三井物産の仕事に関心を持った。入社後は、再生可能エネルギー関連事業などに携わっている。「誰かが困っていること、誰も気づいていないけれど問題かもしれないこと。そこにビジネスの面からアプローチしたい」と平野は言う。

現在はメキシコの電力事業全般を担当し、太陽光発電所建設のプロジェクトマネジャーを務めている。責任者の立場になってみて痛感するのは「自分ひとりでできることは限られている」ということだ。いかに周りの人たちを巻き込んで、共感してもらえるか。一緒に取り組める環境を整えられるか。三井物産がメキシコで10年以上にわたって積み上げてきた電力事業のノウハウも活かしながら、現地のチームと綿密な打ち合わせを重ね、知恵を出し合ってプロジェクトは進行している。自分があきらめない限り、何度でも挑戦できる。「再生可能エネルギーを、世界を変える力にできるか?」。彼女は今日もその難問に挑み続けている。

志は、ビジネスを通じて環境問題の解決に貢献すること
  • IR優良企業大賞
  • ディスクロージャー2023年度優良企業賞
  • FTSE4Good
  • FTSE Blossom Japan Index
  • Member of Dow Jones Sustainability Indices
  • インターネットIR・sustainability 優秀賞
  • なでしこ銘柄

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