[ブッサンジン360°]
「挑戦と創造」を支える多様性の力とは?
株主通信 2021年冬号
3人のブッサンジンとの対話
三井物産の「挑戦と創造」を支える価値観=Valuesのひとつに「多様性を力に」という言葉がある。自身の国を離れ、日本とシンガポールで活躍する3人の社員に「ミツイの強み、多様性とは何か」、日々思っていることを聞いた。
三井物産の強みとは
ヨゲシュ・パリワル(以下ヨゲシュ) チャンス(機会)、ペイシェンス(忍耐力)、エグゼキューション(実行力)の3つです。三井物産では、まず会社が社員にチャンスを与えるというステップをとります。そこから一定期間は即座に成果につながらなくても忍耐強く待つ。これは企業としての強みで、だからこそ我々も会社に対してオーナーシップを持てます。このような環境が我々の「挑戦と創造」の基礎であり、実行力につながります。
リ・リンリン(以下リンリン) 私は社員一人ひとりの創造力を最大限に発揮する場が提供されていることだと思います。三井物産にいると会社を辞めなくても違う業界や業種、国をまたぐ仕事に挑戦できます。それに近年は上司含め社員間のコミュニケーションが進化して、人材育成プログラムも充実してきました。本当に挑戦したいことがあれば会社に届くルートが数多くあるのが強みです。
ジェシー・サーシャ(以下ジェシー) 私は三井物産の多様性が素晴らしいと思っています。数週間前にシンガポールに赴任したばかりで毎日が挑戦ですが、三井物産のグローバルな起業家精神あふれる仲間のネットワークを活かせば、どこにいても仲間とビジネスのアイデアについて話し合えます。もちろん内部プロセスは厳しいですが、私も含めて皆が多面的な視点を養おうとしていますので、以前にはなかったアイデアが見つかることがあります。
今後の三井物産に必要なこと
ヨゲシュ フォロワーではなくリーダーを育成していくことです。簡単ではありませんが、リーダーの育成も会社にオーナーシップを持つ我々社員の責任です。会社から与えられたチャンスを結果に結びつけるべく、リーダーシップを発揮して社会課題に対する解決策を提供していくことが重要だと思います。リンリンさんは日々、どのように仕事に向き合っていますか?
リンリン 私は、過去の経験や自分の成功体験、得意分野に縛られないことを心掛けています。私が出向している株式会社DouYu Japan(ドウユウジャパン)は、ライブ動画配信プラットフォームという当社には前例のないビジネスモデルの企業ですが、事業立ち上げからわずか1年間でアプリの月間ユーザー数500万人超達成という業界トップクラスの実績を上げました。これは日本と中国の企業が共通の目的のもと、お互いの違いを理解しながら強みを発揮するという、まさに多様性を事業推進力に変えた例だと思います。
ジェシー ある国では簡単なことが他国では難しいといったことは多いですよね。もっと三井物産の社員はLocal Business Origination(LBO:国や地域に根差した事業創出)の可能性を理解すべきです。多様な考え方と好奇心はビジネスチャンスの発見につながります。世界各地の拠点がその国や地域で仕事をつくり出す力を育てていけば、さらに多様性が磨かれると思います。現地からの声は重要です。
今後、仕事を通じて実現したいこと
ヨゲシュ 私が感じている「失敗を恐れずに挑戦することが大事。ただし100%の努力が必要」ということを仲間に伝えていきたいです。今はIR部で働いていますが、この先、別の業務に携わることになっても、当社の企業価値向上へ貢献すべく、仲間とともに「挑戦と創造」を繰り返していきたいです。
リンリン 私は、三井物産には130以上の拠点があるので活躍の場を広げたいです。そして後輩や若手社員たちのお手本にもなりたいですね。ジェシーが言っていたLBOと似ていますが、彼らには自国で事業を大きく育てて、新しい仕事をつくっていってほしいと思います。
ジェシー この先どこへ行っても常に挑戦しながらモチベーション高く事業を創出していきたいです。LBOという言葉は私が所属するアジア・大洋州本部から始まりました。一緒にどんな仕事ができるか楽しみです。シンガポールにいる間、ネットワーク、スキルセット、考え方を広げたいですね。
リンリン 今日はいつも頭の中で思っていたことを言葉にすることができました。
ヨゲシュ 他の社員ともネットワーキングして話をしたいですね。皆の強みを知れば、もっと多様性を力にできると思います。
※ インタビューは新型コロナウイルス感染拡大防止のための対策を万全に取り、撮影時のみマスクを外して実施しました。
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