[国創りへの貢献]
安定的な食糧供給とアフリカ地域の事業多角化推進を目指す
株主通信 2018年夏号
“食と農”の事業拡大支援の取り組みを通じて、アフリカの食糧不足解消・農業関連分野の機能拡大に貢献する当社の活動を紹介します。


三井物産グループのノウハウを生かし、アフリカの社会課題解決に貢献
2025年には人口が15億人を突破し、都市人口比率が50%近くなると予測されるアフリカでは、依然として“食と農”に多くの課題を抱えており、特に生産性の高度化、エネルギーインフラの整備など、民生を支える事業分野へのさらなる支援が求められています。
これまで当社は、農業資材(農薬・肥料など)関連事業、穀物トレーディング、飼料添加物事業、畜水産事業などを通じて、世界の食糧増産に寄与してきました。
2017年5月公表の中期経営計画「DrivingValue Creation」においては、ニュートリション・アグリカルチャー(食と農)を新たな成長分野の一つに定め、2017年11月に、アラブ首長国連邦・ドバイを拠点とするETC Group(ETG)社の一部株式を約300億円で取得する契約を締結しました。東アフリカ、環インド洋地域に200万戸以上にのぼる農家ネットワークを構築し、農家の成長に貢献する取り組みを推進するETG社の事業拡大に関わることで、当社グループが保持する営農指導や農業資材調達のノウハウを導入・紹介し、アフリカの“食と農”の社会課題解決に貢献していきます。

※2017年11月時点
“食と農”への関わりを通してアフリカの生活向上と経済発展を目指す
ETG社は、“If farmers grow, we grow, too.(農家とともに成長する)”の信念に基づき、「小農支援」で50年の歴史を持つ印僑系企業です。深い信頼関係で結ばれた農家ネットワークは、集荷販売、農業資材販売、営農指導機能に加え、雑豆などの加工機能や、一般消費財の製造機能、販売機能も有する点で独自性があります。
当社では、これらの物流ネットワークを生かし、加工食品、一般消費財、資材、保険商品など、生活に根差した物流とサービスをワンストップで提供する事業体を目指すことで、ETG社の企業価値向上を支えていきます。また、これらの取り組みにより、アフリカの農家の自立・成長を促すだけでなく、情報通信技術活用やインフラ事業の協働展開による事業多角化を推進し、その生活向上とアフリカ諸国の経済発展にも寄与できると考えています。
今後も長期的な視点に立ち、世界的な食糧増産ニーズ、食生活の変化、高付加価値化に対応し、アジア、中東、アフリカへの関わりを深めていきます。

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