個人株主・投資家の皆様へ
社長メッセージ
上半期過去最高益を達成
持続的成長への弛まぬ取組み

2023年3月期上半期の振り返り
2023年3月期上半期の振り返り2023年3月期上半期においては、米欧などの先進国を中心としたインフレと急速な金融引き締め、ロシア・ウクライナ情勢によるエネルギーなどの供給制約が継続するなど、当社を取り巻く経営環境は不確実性を増しています。
このように激変する環境下においても、当社はグローバルに強みを持つ事業ポートフォリオから力強い収益を生み出すことができました。今期上半期の業績は、好調だった前年同期を上回り、基礎営業キャッシュ・フロー、当期利益ともに上半期としての過去最高を更新しました。この堅調な進捗を受け、通期業績予想を上方修正するとともに、中間配当の決議、および期末配当予想の増額修正を決定しました。さらに、新たに1,400億円を上限とする自己株式の取得を決定しました。
今期の重点施策の一つとして掲げている収益基盤の継続的な強化も着実に進捗しています。LNG、化学品などのトレーディング事業において、世界各地で高度化した商社機能を発揮し、また、自動車やヘルスケア事業ではグローバルに強みを持つ事業ポートフォリオを活かし、幅広い地域と産業にわたって収益力を強化しています。収益基盤の強化に向けた取組みを継続するとともに、持続的な成長の実現に向けては、気候変動対応を機会ととらえたエネルギーソリューション領域をはじめとするStrategic Focus領域への投資を加速させています。新たな事業基盤の確立に向け、地球規模の課題である気候変動への対応と、持続的な成長の実現に努めてまいります。
中期経営計画2023の最終年度に考えていること
中期経営計画の3年間で世界情勢は大きく変化しました。変化が常態化する経営環境において、当社の基礎収益力は大きく伸長しました。その鍵となるのは、長い年月をかけて構築した、グローバルに分散された事業ポートフォリオだと考えています。また、各事業の収益力改善や事業ポートフォリオの入替など、これまでの取組みが実りつつあり、収益基盤強化の成果が出てきています。
地政学リスクによる不確実性は今後も継続し、環境・エネルギー・食料・健康にかかる地球的課題はますます複雑さを増していくでしょう。サプライチェーンの高度化・安定化、産業横断的な解決策に対するニーズは今まで以上に高まっています。当社は多岐にわたる産業の知見を結集し、世界が直面するさまざまな課題に対して現実解を提供することで、課題解決に貢献していきます。
当社は、激変する世界において、環境変化に応じた創意工夫を積み重ねつつも、軸となる方針をしっかり持って、成長分野の着実な戦略実行と収益力向上を推進していきます。今後とも株主の皆さまの変わらぬご支援を心よりお願い申し上げます。
2022年12月
三井物産株式会社
代表取締役社長
堀 健一
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