三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一)は100%連結子会社であるMBK Real Estate Asia Pte. Ltd.を通じて、ボーステッドプロジェクツ(Boustead Projects Limited*1、本社:シンガポール、会長:John Lim Kok Min)と阪急阪神不動産株式会社(本社:大阪市北区、社長:諸冨 隆一)と、今般、不動産ファンドであるボーステッドリアルエステイトファンド(Boustead Real Estate Fund)へ共同で出資し、シンガポール トゥアス地区の36 Tuas Roadにおける物流倉庫の開発事業「36 Tuas Roadプロジェクト」を実施することとします。
本物件の立地
本物件の所在するトゥアス地区は、世界最大級の港として開発が進められているトゥアス港*2や官庁・企業・商業施設などが集中するCBD(Central Business District)へのアクセスが容易なことに加え、シンガポールとマレーシアの連絡橋であるトゥアス・セカンド・リンクの近くに立地しており、また製造・医薬品関連等の企業が集積するなど、シンガポールの物流拠点として高い優位性を持っています。
本物件の概要
本物件は、敷地面積約29,900平方メートル、延床面積約59,800平方メートル、地上5階建ての物流倉庫であり、2025年春頃の竣工を予定しています。
本倉庫は、各階の倉庫区画に直接アクセスできるようにランプウェイを備えており、また最新の物流オペレーションが可能となる仕様を採り入れています。加えて、空調設備を備えており、温度の影響を受けやすい消費財や製品も扱えるようになっています。
本開発計画では、設計段階から環境に配慮して推し進めており、断熱性能の高い外壁仕様のほか、高効率な換気システム・空調設備などを採用しています。そして、これらの取組により、本物件では、BCAグリーンマーク2021*3の最高ランク(プラチナ認証)を取得することを目指しています。
3社は、以上のように、成長著しい東南アジアをリードするシンガポールにおいて先進的な物流施設を整備するとともに、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
*1 同社は、シンガポール証券取引所のメインボード(大型優良企業向け市場)に上場している不動産会社であり、シンガポールを中心に中国・マレーシア・ベトナムで、設計・施工を含むプロジェクト管理のほか、不動産開発・賃貸や不動産ファンド等の事業を行っています。
*2 同港は、自動化されたコンテナクレーン・コンテナ搬送車などの設備を有する港として、開発が4期に分けて進められており、第1期が2022年9月に開港。開発全体が完了するのは2040年代となる見込みです。
*3 シンガポールの行政機関であるBCA(建築建設局)が認定するグリーンビルディング認証制度であり、2021年から運用されています。
会社概要
会社名 | Boustead Projects Limited(ボーステッドプロジェクツ) |
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所在地 | 82 Ubi Avenue 4 #07-01 Edward Boustead Centre Singapore 408832 |
代表者 | John Lim Kok Min |
従業員数 | 約20名(2023年3月現在) |
事業概要 | 設計・施工を含むプロジェクト管理、不動産開発・賃貸、不動産ファンドなど |
会社名 | 阪急阪神不動産株式会社 |
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所在地 | 大阪市北区芝田1丁目1番4号 阪急ターミナルビル内 |
代表者 | 諸冨 隆一 |
従業員数 | 約900名(2023年3月現在) |
事業概要 | オフィス・商業施設の賃貸、不動産開発、エリアマネジメント、不動産ファンド、マンション・戸建住宅・宅地の分譲、仲介、リフォーム、賃貸管理、土地活用など |
三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「安定供給の基盤をつくる」、「豊かな暮らしをつくる」、「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。
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安定供給の基盤をつくる
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豊かな暮らしをつくる
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環境と調和する社会をつくる
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新たな価値を生む人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる