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ニュージーランドでの燃料電池大型車両向けグリーン水素供給ステーション事業に参画

2021年9月27日


三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)はニュージーランドで燃料電池大型車両向けグリーン水素供給ステーション事業を計画するHiringa Refuelling New Zealand Limited(以下、「HRNZ」社)に出資しました。今回の資本参画は、2020年6月にHRNZ社を所有するHiringa Energy Limited(以下「HE社」)と締結した戦略的提携契約に基づくもので、本事業で一定の成果達成後に追加出資を行うことについても併せて合意しています。

2018年10月に日本とニュージーランドの両国政府は、水素社会の実現促進を目的として、政府・産業界・研究機関の間での連携強化を目的とした協力覚書に署名しました。ニュージーランドは水力、地熱、風力などの再生可能エネルギー(以下「再エネ」)が豊富な国であり、2030年までに再エネによる発電を現在の85%から100%へ引き上げることを目指しています。そうした中で、同国発電セクターの温室効果ガス排出量(以下、「排出量」)が限定的である一方、輸送セクターの排出量は比較的高く、拡大傾向にあります。

本事業では、まずはニュージーランドの輸送拠点4都市に水素ステーションを2022年末までに設置し、排出量が大きい大型車両に再エネ由来のグリーン水素を供給します。これは、大型車両数は全登録車両数の約4%でありながら輸送セクターの排出量の約40%を占めることから、排出量の大幅な削減効果をねらうものです。将来的には水素供給拠点を拡大し、同国輸送セクターの排出量を加速度的に削減することを目指しています。

三井物産は2020年に策定した中期経営計画でエネルギーソリューション領域を重点領域として定めています。持続可能な地産地消型の水素社会実現に向けたHE社との包括的な取組を通じて、気候変動対応という世界の喫緊かつ複雑な課題の一つの解決策であるグリーン水素の事業に挑戦していきます。

HRNZ社概要

会社名 Hiringa Refuelling New Zealand Limited
所在地 ニュージーランド ニュープリマス
設立年月 2021年6月
CEO Andrew Clennett
出資後の株主 三井物産、HE社、Green Impact Partners社、K1W1社

HE社の概要

会社名 Hiringa Energy Limited
所在地 ニュージーランド ニュープリマス
設立年月 2017年2月
CEO Andrew Clennett
ウェブサイト

https://www.hiringa.co.nz/

主要株主 同社経営陣・従業員、三井物産、K1W1社、その他
グリーン水素供給ステーションイメージ図、コピーライトHiringa Energy Limitedグリーン水素供給ステーションイメージ図、コピーライトHiringa Energy Limited

三井物産のマテリアリティ(重要課題)

三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。

  • 安定供給の基盤をつくる

    安定供給の基盤をつくる

  • 豊かな暮らしをつくる

    豊かな暮らしをつくる

  • 環境と調和する社会をつくる

    環境と調和する社会をつくる

  • 新たな価値を生む人をつくる

    新たな価値を生む人をつくる

  • インテグリティのある組織をつくる

    インテグリティのある組織をつくる

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