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皆さん入社おめでとうございます。社長の堀です。
本日、こうして無事に126名の新しい仲間を迎えることができたことを、心から嬉しく思います。また、皆さんが当社を選び、今日、この場でお会い出来たことに感謝しております。
今年も高い志ある仲間が加わってくれたということを実感します。
振り返れば、過去数年に亘り、社会全体に多くの行動制限がありました。思い描いていた学生生活を送れなかった時期があったかも知れませんが、社会が平常を取り戻す中で、日々工夫を重ね、有意義な学生生活を過ごされたと思います。これまでの皆さんの頑張りに敬意を表したいと思います。
さて、当社を取り巻く事業環境は大きな転換期を迎えています。今年は世界的な「選挙イヤー」であり、今後数年の地政学的情勢を左右する重要な年であると思います。こうした変化に伴い、外部環境の不確実性も高まっています。世界が大きく変化する時にこそ、三井物産は、その根底にある社会課題のニーズを見抜き、現実的な解決策を積み上げ、新たな価値を創造してきました。まさにこれが、当社が大事にしている「挑戦と創造」です。変化を事業創出のチャンスと捉え、皆さん自身の「挑戦と創造」にこれからじっくりと繋げていって欲しいと思います。
その為には、皆さん一人ひとりが世界標準で行動できる個性あるビジネスパーソンに成長することが求められます。皆さんが自立的に物事を考える力をしっかりと養いながら、厳しい鍛錬を通じて実力を磨き続けていくことを大いに期待しています。新しいことに取り組む時や不確実性が高い環境の中では、最初の一歩を踏み出しにくくなることがありますが、万全を尽くした上で、“Dare to be wrong”の意気込みで、失敗を恐れずに明日を創りだす挑戦をしていってください。もし、それで失敗したとしても必ず何か次に繋がっていきます。諦めずに現場経験を積み上げることで、真の実力が磨かれ、プロとしての力量が身に付きます。
真剣にやりきる意志と覚悟をもつ社員を会社は全力で支えますので、臆することなく、世界中の高い志を持った人たちと切磋琢磨していってください。当社には全世界で適材適所を実現する広いフィールドがありますので、思う存分に翼を広げ、夫々の持ち場で活躍して欲しいと思います。
仕事をするうえで、いくつか本日鍵だと思うことをお伝えしたいと思います。
まず、相手の身になって突き詰めて考え行動するということです。グローバル企業の一員として、双方向のコミュニケーションを通じて、異なる考えを持つ同僚やパートナーが何を感じ、何を求めているのかを理解していくことが大切です。考察を深める建設的なコミュニケーションは信頼関係を高め、やがてイノベーションを生みます。また、ビジネスパーソンとして現場に何度も出向き、イマジネーションを働かせて何が本質なのかを考え抜く、相手からの共感を得ることも必要です。こうして丁寧に仕事を進めていき、骨太のビジネスに結びつけて頂きたいと思います。
次に、デジタルツールを味方につけるということです。AI、人工知能は劇的な進化を遂げており、我々の仕事にも大きな影響を与えようとしています。デジタル技術の進化はビジネス上の価値を確立する機会にもなれば、脅威にもなり得ます。皆さんには、アンテナ高く、柔軟な発想でこれらのデジタル技術を取り込み共存して欲しいと思います。仕事をつくるのは人であり、皆さん一人ひとりです。人間力を大切にするビジネスパーソンが、最大の価値を発揮するような判断力や推進力は何だろうと、常に皆で考え抜いていきたいと思います。
同時に、新しい技術の黎明期には、様々な事業機会が眠っています。新しい技術を当社の事業基盤やネットワークと掛け合わせて、事業機会を手繰り寄せることも当社の仕事の醍醐味の一つです。当社は世界中でイノベーションを興す人々に対してアクセスする為の伝手と意気込みと実績があります。今日から皆さんはそのネットワークの大切なメンバーです。
最後に、多様性を大切にするということです。当社のロゴのMitsui & Co.には、「三井物産とその仲間たち」という意味を込めています。そしてこの「& Co.」は多様性を力に変えていくという当社の価値観を表しています。三井物産は「志」溢れる多様なプロフェショナルが、仲間として大きな目標を成し遂げようという舞台です。目標に向かって共に歩み、時々振り返って成果を褒め合い、お互いを励まして前進していく。そうした日々の活動の先に、当社だから達成できる価値創造が必ずあります。プロとしてお互いのキャリアや専門性に敬意を払いながら、世界各地にいる仲間と知恵を出し合って課題を解決し、新たな未来を切り拓いていって欲しいと思います。
今日から皆さんもこの仲間です。世界中の明るい未来の為に、一人ひとりの「挑戦と創造」に思う存分取り組んでいってください。本日は入社おめでとうございます。