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2022年入社式挨拶

2022年4月1日


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皆さん入社おめでとうございます。社長の堀です。
皆さんそれぞれのこれまでの歩みと頑張りに敬意を表したいと思いますし、本日無事104名の新しい仲間を迎えることができたことを心から嬉しく思います。

新型コロナウイルス感染症の拡大から2年強が経過し、今年入社される皆さんはさまざまな行動制約を伴う中で、学校での活動もなかなか思うようにいかずに大変だったと推察します。
そのような中でも自らの夢や希望を叶えるため、創意工夫を重ねながら有意義な学生時代を過ごされたことと思います。

昨今世の中は急速に目まぐるしく変化しています。
気候変動対応のような地球規模での共通課題に加えて、足元では欧州での地政学的リスクの顕在化が世界全体に影響を及ぼし、経済運営も含めて私たちは大変大きな転換期を迎えています。皆さんもこうしたダイナミックな変化を敏感に感じ取っておられると思います。

三井物産は長い歴史の中で、世界が大きく変化し、新たな課題を抱えるときにこそ、その変化や課題の根底にある本質的な部分を見抜くことで、社会や経済に真に役立つ現実解を積み上げてきました。
いつの時代にも、当社の社員には世界共通の社会課題に挑む気概と使命感、すなわち未来社会のために「こういうことをやっていきたい」、「何とかしてこれを実現したい」という強い思いがありました。このような社員一人ひとりによる高い志の集う場が三井物産という舞台だと、私は思っています。

皆さんも、「三井物産というプラットフォームで何かを成し遂げたい」という思いを持って今日ここに集まっていることと思います。今はまだ漠然とした思いであっても、ビジネスの現場で目の前の仕事に懸命に取り組んでいけば、自ずと視野が広がり、近い未来に自分が「心の底から成し遂げたい」と思えることに必ず出会うことになります。

皆さんがこれから歩みを進めていくビジネスの世界においては、こうした思いを単なる思いのままで終わらせることなく、本当に社会にとって意義のある、インパクトのある仕事として形にしていく必要があります。皆さんの当社での先人たちには、そのような取り組みを成し遂げた人が数多くいます。
そのためには、皆さん一人ひとりが自立的に物事を考える力をしっかりと養いながら、相当厳しい鍛錬を通じて自らの実力を磨き続けていく必要があります。時には難しい局面でも、諦めずに最後までやり切る現場経験を積み上げることで、真の実力が磨かれ、プロとしての力量が身に付き、それぞれの志を体現することができるようになるのです。

焦る必要は全くありません。日ごろから好奇心を忘れることなく、探求心をもって目の前の課題を深掘りし、一歩ずつ着実に歩みを進めていってほしいと思います。こうした好奇心や探求心はプロとして成長していくための心構えとしてとても大切な要素です。
真剣にやりきる意志と覚悟をもつ社員を会社は全力で支えますので、世界中の高い志を持った人たちと切磋琢磨する場に堂々と身を置いてください。グローバルに活躍する世界のビジネスパーソンは、貪欲に新たな知識を吸収しプロとしての技を磨きながら、果敢に新領域に取り組んでいます。皆さんの目指すところはこの世界標準での競い合いと切磋琢磨です。

自らが成長し続けるための心構えとしてもう一つ忘れてはならない大切な要素があります。それは謙虚さです。自分事として物事を考え抜く過程でも、謙虚さを失って独り善がりになってしまっては新たなビジネスモデルを構想しイノベーションを誘発することは難しいでしょう。当社には多岐にわたる経験やキャリアを持つ上司や先輩がたくさんいますので、礼節と敬意をもって仲間の意見にしっかりと耳を傾ける姿勢を持ち続けてほしいと思います。

当社の会社のロゴのMitsui & Co.には、「三井物産とその仲間たち」という意味を込めています。世の中の複雑化するさまざまな難問に立ち向かうとき、想定外のことに直面したとき、決して独りではなく、世界各地にいる仲間とお互いを鼓舞し合いながら知恵を出し合って新たな未来を切り拓いていく、これが当社の変わらぬ姿勢であり、力の源泉なのです。

明るい未来の景色を一緒に描きながら、世界中で存在感のある仕事を共につくり上げていきましょう。改めて、本日は入社おめでとうございます。