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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は、新型コロナウィルスの感染拡大、これに伴う商品市況の下落による2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の当社業績への影響についてお知らせいたします。当該影響については、現時点の見通しであり精査中です。
記
本年2月4日に、2020年3月期通期連結業績予想4,500億円(親会社の所有者に帰属する当期利益)を公表いたしましたが、以下の影響により当期利益に対して約500億円から700億円程度の減損等損失を認識する可能性があります。なお、当期の基礎営業キャッシュ・フローへの影響は限定的です。
(1)商品市況の下落による影響
新型コロナウィルスの影響に加え、OPECプラスで減産合意が決裂したことによる原油価格の急落により、米国におけるEagle Fordシェールガス・オイル事業、イタリアにおけるTempa Rossa油田事業を中心として、石油・ガス開発事業の固定資産において減損損失が発生する見込みです。
(2)その他
事業環境の悪化及び世界的な株式市場の混乱に伴う当社保有上場株式の価値の下落により、一部のセグメントにおいて、固定資産の減損及び株式の時価評価に伴う評価損を計上する可能性があります。
なお、世界経済の停滞に伴う需要の減少、物流の混乱、原材料の調達への影響、人の移動が制限されたことに伴う生産活動の一部停止等の影響が発生しており、当社のトレーディング事業の環境は悪化しておりますが、当社の当期業績に重大な影響を与える事象は認識しておりません。
期末配当予想につきましては、2020年3月期第3四半期決算発表時(2020年2月4日)に公表した1株あたり40円から変更はありません。
当社は、感染拡大の影響を受けている国・地域においては職員の安全を第一に考えるとともに、事業の継続性が担保できる様に在宅勤務を推進する等の対応を行っております。商品市況及び新型コロナウィルスを取り巻く事業環境は日々変化しており、今後、当社の業績に重大な影響を及ぼす変化が観測された場合、改めてお知らせいたします。