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2019年「年頭の辞」

2019年1月4日


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三井物産 社長 安永竜夫による全役職員向け「2019年 年頭の辞」を下記の通りお知らせします。

三井物産グループの皆さん、明けましておめでとうございます。また新たな一年が始まります。皆さんと共に心新たに、いろいろなことにチャレンジする年にしていきたいと思います。

はじめに

昨年は米中摩擦や、米朝会談など、世界情勢が大きく動き、さまざまな変化を感じる一年だったと思います。そして今後も大転換の時代は続いていくと思います。このような中で、今年2月、三井物産は大合同60周年を迎えます。諸先輩方が築き上げられた功績や歴史に感謝しつつ、われわれが事業を創出していくためには、われわれ自身が変わり続けていく必要があると考えます。今日は「事業創出」「環境変革」「人事戦略」の3点につき、お話したいと思います。

事業創出

今年は中経最終年となります。中核分野はもちろん、成長4領域でもしっかりと実績を上げていきたいと思います。

さらなる成長を加速させるために、事業創出が重要であることは言うまでもありません。当社は、元来「商事会社」ではなく「物産会社」、物・事業を産み出す会社です。多様な「個」が事業の種を見つけ、しっかりと育てていく。そして経営は、成長領域から次の収益の柱を生みだす後押しをしていきます。

またアイデアやスピードがますます重要となる中、360° business innovation.のスローガンをかかげ、三井物産グループではイノベーションの取り組みを進めています。当社グループでのイノベーションとは、皆さんが組織やラインの中で取り組んでいる仕事やその周辺の仕事の中から、新たなビジネスを主体的に「つくり」、育てること。そして、その新たなビジネスがグループの強みを補強・補完することで、三井物産グループ自身が成長するという、循環をつくっていくことだと思います。常に周辺の仕事に対するイノベーションを意識してください。また、世の中にインパクトを与えるようなビジネスの創出を後押しするため、三井物産では皆さんが持つ創造力をビジネスに仕立てていくための専門組織、「Moon」を立ち上げました。積極的に活用し、「つくる」ことに挑戦してみてください。

強い「個」を育てる環境変革

皆さんが毎日ワクワクした気持ちで働き、豊かな発想を新たな事業につなげていけるよう、経営はさまざまな環境を変革していきます。例えば、2020年に移転を予定している三井物産の新本社では、組織ごとのフリーアドレスの導入を検討しています。また、働き方改革も進め、働く時間や環境、服装に、一定の柔軟性をもたせることも考えています。三井物産グループの皆さんが、主体性をさらに高め、さまざまな形で活発なコミュニケーションやコラボレーションを行い、効果的に仕事をしていってもらいたいと思います。

また業務効率や生産性をあげるためには、日々の改革を積み重ねていくことも、結果として大きな成果につながると考えています。例えば会議資料のペーパーレス化など、現場の負担を軽減し、攻めの時間を創出するとともに、ビジネスプロセスの質を高めていきたいと思います。

人事戦略

次に、「人事戦略」についてお話しします。グローバルな競争を勝ち抜くには、世界各地の優秀な「個」が、お互いに切磋琢磨し、強い「個」をつくり上げていく会社にしなければなりません。採用された場所ではなく、働く場所がグローバルかローカルか、マネージャーかスペシャリストかによって、人材の育成や登用がなされるべきだと考えています。各地の強い「個」が自由闊達に挑戦と創造を進められる。そんな会社を真剣に目指し、目に見えるアクションをとっていきます。

また、メリハリの利いた人事評価も進めていきます。トップパフォーマーは自らの仕事を進めるだけでなく、周りを刺激し、組織の活性化にも貢献してくれています。自らを磨き、ハイレベルな成果を出すよう頑張ってください。

結び

三井物産グループは、社員が求めればいろいろな可能性を追求できる企業グループです。そして皆さんが「変えよう」「変わらなければ」と思えば、変えられる企業グループであると信じています。経営もさまざまな改革を進めますが、皆さん自身も改革を進め、そして結果にこだわってください。そのような皆さんが周りを引っ張り、そして強い三井物産グループをつくり続けるのだと思います。三井物産グループを変える主役は皆さん一人ひとりです。

今年も、皆さんとご家族が一年健康であること、そして実りの多い年となることを祈念して、私の年頭の挨拶とします。