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三井物産 社長 安永竜夫による全役職員向け「2018年 年頭の辞」を下記の通りお知らせします。

皆さん、明けましておめでとうございます。
新年を迎え、新たな挑戦に向け活力をみなぎらせていることと思います。

はじめに

昨年は、世界経済と地政学的状況の変化が常態化していく中で、世界の秩序や価値観が変容し、デジタル技術の進化が、社会、ビジネス全体に大きな影響を与えていることを実感した一年でした。当社を取り巻く全ての領域で熾烈な競争が繰り広げられると同時に、新たなビジネス機会も広がっています。

このような中、今年は中経2年目に入ります。本日はこの「中経達成に対する覚悟と信念」と、昨年末に策定した新たな長期業態ビジョンの2点についてお話しします。

中経達成に対する覚悟と信念

昨年、中経を発表し、「強い三井物産の復活」に向け、自ら成長をドライブする変革の3年間とすることを掲げました。この目標を達成するためには、社員一人ひとりが仕事にオーナーシップを持ち、既存事業の強化と新たな成長分野の確立を徹底的に進めることが不可欠です。

連結三井物産グループは、拡張と収縮を繰り返しながら絶えず変化する多様な事業領域と、長い歴史の中で培ってきた強い顧客基盤を有します。これらを個々の領域を超えた広い視野で捉え、複合的な発想で結び付けることが、当社の強みの源泉です。営業本部の持つ強い「商品軸」に、地域本部やそこで活躍する現地人材を柱とする「地域軸」と、売る力、ファイナンス、リスクマネジメントやデジタル・トランスフォーメーションなどの「機能軸」を掛け合わせ、新たなビジネスモデルや新事業を創出していく。ここに当社の優位性があると確信しており、三井物産らしい価値創造を「プレミアム」という形で実現させて、当社企業価値の向上につなげていきたいと思います。

今後「地域軸」においてはLocalizationが、「機能軸」においてはデジタル・トランスフォーメーション、すなわち「DT」が一層の鍵を握ります。特に4つの成長分野では、消費者へのパワーシフトに伴い、それぞれの地域で地場のパートナーと腰を据えて取り組み、世界を見据えた地場発のビジネスを創造していくことが何よりも大切です。DTについては、生産性向上やビジネスモデル変革を加速し、ベストプラクティスをグループ内で共有する「DT for MBK」を進めます。それが、お客さまやパートナーに対する新たなビジネスモデル・新事業の提供にもつながると期待しています。

これらLocalizationもDTも、主役は人です。主体性を持った強い「個」が「商品軸」「地域軸」「機能軸」という3つの軸を柔軟な発想で有機的に結び付け、Driving Value Creationを必ずや実現させる。この覚悟を皆さんと共にあらためて心に刻みたいと思います。

長期業態ビジョン2030

次に、「長期業態ビジョン2030」についてお話しします。今回のビジョンでは、産業革命レベルの大転換を現実的な眺望として捉え、デジタル技術の進化を中核とする破壊的イノベーションにより、既存の枠組みや立ち位置を根底から覆す相対化の波が世界を覆うと予測しています。

三井物産は「つなぐ」から「つくる」へ進化しながら、強い「個」がアントレプレナーシップを発揮し、自らビジネスをつくる集団を目指します。消費者寄りへのパワーシフトを捉えた自己変革と、ビジネス創造プロセスの構築のためには、新しいアイデアをビジネスモデルとして具現化し、スピードあるトライ&エラーのサイクルを回すこと、そして三井物産流のR&D機能を装備し、持続的な価値をつくり出すことが不可欠と考えています。

2030年のビジョン実現に向けた経営の覚悟と信念、次世代を担う社員一人ひとりの覚悟と信念が相互に作用することで、活力と魅力にあふれた三井物産であり続けたいと思います。

結び

われわれは常に成長の質にこだわり、考え、挑戦し続けなければなりません。いかにValueをDeliverする会社に変わっていくのか。いかにデジタルの力を活用し新しい価値を生むのか。いかにビジネスモデルを進化させるのか。

そのためには、常識や慣習にとらわれず、壊すべきは壊し、失敗を恐れない文化を浸透させると同時に、「個」を徹底的に強化していきたいと思います。個性あふれる多様なプロ人材の集団が、自由闊達に挑戦と創造を実践し、「つなぐ」から「つくる」へ進化を遂げながら、主体的にビジネスをつくる三井物産を実現していきましょう。

今年も、皆さんとご家族が一年健康であること、そして実りの多い年となることを祈念して、私の年頭の挨拶とします。