三井物産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：堀健一、以下「三井物産」）は、食品事業者Euricom S.p.A.（以下「ユーリコム社」）の株式の一部を取得することを決定し、関連契約を締結しました。取得価額は約200億円で、ユーリコム社は持分法適用会社となり、三井物産は経営の重要な意思決定に関わります。

ユーリコム社は精米・こめ加工品・豆類等の欧州最大の製造販売事業者です。欧州内で広く店舗展開する大手リテーラー各社に対し多様なこめ関連プライベートブランド（以下「PB」）品を供給し、またグローバル食品メーカー向けに原料米を販売しています。欧州全域におけるこめ関連PB品供給のリーディングプレーヤーとして加工拠点を欧州内各地に保有し、世界30ヶ国以上で事業を営んでいます。

食シーンの多様化と健康・環境志向の高まりを背景に、こめ製品や豆類は世界的に市場が拡大しており、移民の影響も加わって欧州では顕著に需要が伸びています。三井物産は、東欧市場をカバーするユーリコム社子会社のRol-Ryz sp. z o.o.へ2022年6月に出資参画しました。今回のユーリコム社本体への出資を通じて、欧州全域でのパートナーシップを構築します。

ユーリコム社は、東南アジア・インド・南米などこめの主要生産地域に原料調達拠点を保有しています。三井物産の出資先であるETC Group（以下「ETG社」）はこめ・豆類の集荷とトレーディングにおいて競争力を有しており、ETG社のアフリカ・北米における原料調達ネットワークと、ユーリコム社の欧州大手リテーラー各社との緊密かつ広範な販売チャネルを組み合わせることで、こめ新製品の開発、豆類などこめ製品以外の事業強化を進めます。

三井物産は、本件を通じて美味しさと健康に関わる多様なニーズに応え、食の豊かさを提供する事業展開を加速し、人々の食生活の質向上に繋がる価値をグローバルに提供していきます。

会社概要

ユーリコム社主力のこめ（調理イメージ）

主力工場（イタリア）