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2023年「年頭の辞」

2023年1月4日


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三井物産 社長 堀健一による全役職員向け「2023年 年頭の辞」を下記の通りお知らせします。

新年、明けましておめでとうございます。新年の門出にあたり、皆さんに、年頭のご挨拶を申し上げます。

2022年を振り返って

昨年は、世界経済や地政学リスクなど、当社の事業環境が大きく変動した一年でした。その中で、皆さんが夫々の持ち場で、様々な創意工夫を図り、尽力されたことに対して感謝とリスペクトの気持ちを先ず申し上げます。

多くの産業に独自のプレーヤーとして仕事をして根を張っている当社のような業態が、不確実性の高い環境では、より斬新な発想がしやすいということも感じました。その中で部門間の連携が進んだことは特筆すべきことです。しかも、皆さんが、会社全体での成果最大化を念頭に、協力しつつそれぞれの持ち場でやるべきことを全うした場面が多くありました。その結果として、産業横断的な取組を起点とし、更なる業容拡大や事業群の形成に向けた新たな取組が広がりつつあります。

2023年に向けて

当社を取り巻く外部環境はかつてない転換期を迎えています。その中で想うことは、更に続いていく不確実性、事業環境の変化にどう臨めばよいか、という大事なテーマです。

強い事業群が、当社の広範な事業軸、あるいは地域軸で夫々パフォーマンスを出すこと、これは当社の強みであり、またその結果の分散効果が最大の下方耐性を生んでいきます。同時に環境の変化がもたらす当社にとっての新たなチャンスを獲得するための礎でもあります。夫々の持ち場の大事さを皆で改めて認識していきたいと思います。

もう一点は、産業横断的な取組の深化です。これは我々の宝となってきています。この取組を更に推し進め、本物の成果を出すためには、お互いに対する責任の所在、crossでのaccountabilityを明確にすることが鍵となります。仕事をやり切るチームを現場で組成して会社が懐深く徹底支援していく体制を改めて標榜します。

こうした点を踏まえて、今年は中期経営計画の策定を行います。具体的なアクションプランで溢れる中経としたいと思います。すぐ行動に直結する中経とすることが求められます。三井物産の自力を上げて、持続可能な収益源を積み上げる羅針盤にしていくつもりです。

結び

当社が社会の課題に対して更に主導的役割を果たすためのドライバーは、我々一人ひとりが持つ「志」だと思います。しかも、同僚・仲間の「志」に対してもお互いにリスペクトしながらの、当社の多様な個の「志」の集大成だと思います。私は、社員の皆様一人ひとりが日々奮闘する姿を思い浮かべながら、その志の体現を強く後押ししたいと思います。

もう一つ大変大事なことがあります。それは、志と表裏一体となる謙虚な気持ちです。こうした気持ちを大事にすれば、我々の仕事は本当にお客様のお役に立てているのだろうか、社会に意味のある本源的価値を提供できているだろうか、ということが自然に自問自答されていくと思います。世界のビジネスコミュニティで責任あるメンバーとして大いに成果を出していきましょう。

本年も、一人ひとりが持てる力を存分に発揮し、様々な分野で縦横無尽に活躍されること、そして、皆さんとご家族のご健勝とご多幸を祈念し、私の年頭の挨拶とさせて頂きます。