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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は、三井製糖株式会社(本社:東京都中央区、社長:雑賀大介、以下「三井製糖」)と共同運営するタイの製糖事業会社・Kaset Phol Sugar(以下「KSP社」)の製造能力増強に向けた設備刷新を決定し、6月25日に本格着工しました。総工費約370億円を借入及び増資にて調達し、2019年10月の完工を予定しています。
世界の砂糖市場は年間平均2%の順調な成長が見込まれ、中でもアジアは世界の需要の40%を占める最大の市場です。一方、市場への安定供給が可能な主な砂糖生産国はブラジル、タイ、オーストラリアに限られており、一大供給地であると同時に需要地に近いタイにおける砂糖事業の競争力は高まっています。
また、特に経済成長が続くアジアでは、より安全・安心・高品質な砂糖を求めるお客様が増えていることから、日本の技術力を活かした高品質砂糖の販売余地が拡大しています。
三井物産と三井製糖は、タイで1946年に設立されたKSP社を1994年に取得して以降、20年以上に亘り共同経営してきました。両社は今般、本邦シェアNo.1である「スプーンブランド」の技術力を十分に活かせる最新設備をKSP社に導入し、アジアの飲料・食品メーカーを中心とする顧客に高品質砂糖を直接販売する製販一体型事業を追求し、高まるアジアの高品質砂糖への需要に応えると共に収益の拡大を目指します。
さらに、サトウキビ搾りかすを利用するバガス発電拡張等、サトウキビを余すことなく活用する事業も積極的に追求し、従来の製糖事業にとどまらない収益基盤の強化と、環境への配慮を両立させた取り組みを推進していきます。
事業主体 | Kaset Phol Sugar Ltd.(カセットポンシュガー株式会社) |
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工場所在地 | タイ ウドンタニ県 |
総工費 | 約370億円 |
生産能力 | 高品質砂糖30万トン/年(完工時) |