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三井物産 社長 安永竜夫による全役職員向け「2017年 年頭の辞」を下記の通りお知らせします。

皆さん、明けましておめでとうございます。

年末年始に十分に英気を養い、新たな一年のスタートにあたってやる気をみなぎらせていることと思います。

はじめに

昨年は英国のEU離脱、米国のトランプ大統領登場といったサプライズが相次いだことで、混迷と激動の度合いが増幅したと言えます。

前期の決算で当社が創業以来初の連結赤字となったことを今一度思い起こし、現状に埋没し、これまでの成功モデルに安住していては、変化が常態化した厳しい環境の中で生き残ることはできないということをあらためて認識してもらいたいと思います。

そのうえで、今年は「強い三井物産の復活」と「成長に向けた業態変革」の2点について、お話します。

「強い三井物産」の復活

「人の三井」と「強い三井物産」の復活。私は不退転の覚悟で、これを実現させたいと思っています。

当社は世界中のさまざまな事業領域で数えきれないほどの「現場」を持っていますが、そこでは社員一人ひとりが高いプロ意識と強いオーナーシップを持ち、仕事を通じて社会にさまざまな価値を提供してきました。

常にアンテナを張り巡らせ、業界最先端の情報を入手し、パートナーやお客さまの問題に真摯に耳を傾け、自らの工夫と提案によって多くの方々に評価されるビジネスを創り出してきました。その結果、個性豊かで魅力あふれる一騎当千の強者(つわもの)たちの集団として「人の三井」と称され、「強い三井物産」が創られてきたのだと思います。

今の皆さんの日々の仕事は、「現場」で新たな価値を生み出していますか?自分たちの足で稼いだ情報を基に、自分たちの頭で考えた提案をひねり出し、パートナーやお客さまを笑顔にしていますか?社会に価値を生み出すような成長のフロンティアを見つけ出し、当社が発揮できる機能はないか、模索し続けていますか?仕事始めにあたり、あらためて自分に問い掛けてみてください。

資源バブルの中で内向きの姿勢が強まり、われわれは元来持っていたさまざまな強みを損なってしまったように感じています。中経策定の機を捉え、皆さん一人ひとりが「強い個の集団」「強い三井物産」の復活に向けて何をすべきか考え抜いてください。

成長に向けた業態変革

「強い三井物産」の復活に向けて、会社の業態変革を継続していきます。

まずはこれまで再三強調してきた「現場重視」をさらに徹底するべく、将来の成長分野やその布石となる分野を洗い出し、経営資源を重点配分します。これを実現するために、全ユニットが一丸となり、成長に向けた「攻め」のための最適な人員配置について、徹底的な再検証をお願いします。

次に、挑戦することと結果を出すことに徹底的にこだわります。皆さんは成長ストーリーとその具体的なロードマップを策定し、「在り姿」達成に向けた踏み込んだターゲットを設定してください。計画のdeliverability、すなわち想定通りに実現可能かどうかを徹底的に検証しますが、そうして設定されたターゲット達成に向けて挑戦した人、結果を出した人を確りと評価していきたいと思います。

少しでも多くのエネルギーを外に向けるべく、過度な管理思考の是正や内向き仕事の徹底排除にも引き続き努めていきます。社員一人ひとりがこれを意識し、社会に価値を生み出し、その結果として確りと稼ぐ仕事にフォーカスしてもらいたいと思います。

結び

長期業態ビジョンの策定もスタートし、10年先の商社の業態や組織の在り方についても議論を重ねてもらっています。しかしながら、当社の本質的な強みは、業態や組織がどのように変わろうとも、日々「現場」で発揮される社員一人ひとりの「個の力」と、社員一人ひとりが生み出す「仕事のイノベーション」の集積にほかなりません。

今一度「現場」に軸足を置き、連結三井物産44,000人が一丸となって、「強い三井物産」の復活を実現していきましょう。

最後に、皆さんとご家族が今年一年健康であること、そして実りの多い年となることを祈念して、私の年頭の挨拶とします。