世界的な人口増加や生活水準の向上を背景に、良質な動物性タンパク源である水産物の需要は年々増加し、水産養殖の重要性が高まっています。とりわけ、国内でも多大な消費量があるサーモン類は、海面養殖の適地が限られ供給力に限界があるなどの課題を抱えています。
三井物産は、課題解決の切り札として陸上養殖技術に着目し、2017年、陸上養殖システムの研究開発を行うFRDジャパンに出資参画。以降、実証プラントの運営を通じて海に依存しないサーモントラウトの安定生産を実証、2023年には商業規模の陸上養殖プラントへの投資を決定しました。
三井物産は、FRDジャパンと共に、日本を含むアジア圏を中心に大規模プラントを複数展開していくことを目指します。陸上養殖の産業化への取り組みによって、サステナブルな水産物の生産手法を確立し、将来的にも美味しい魚が手軽に食べられる社会であるよう貢献していきます。