私たちは、それぞれの地域の課題に、
信念や情熱を持って向き合う方の支援を続けてきました。
その中で出会った人と語らい、
成果の喜びを分かち合えた経験は、
三井物産環境基金の大切な財産です。
助成期間を終えた今もなお、大きく育ち続けている
皆さんの成果の一部を“数字”でご紹介します。
2005年7月の立ち上げから10年間で、「活動助成」323件、「研究助成」169件の計492件に対して約50億円の助成を行ってきました。また、2011年度、2012年度については、上記一般助成に加え、急きょ2011年4月に「復興助成」特別枠を設け、全119件にわたる東日本大震災被災地への迅速かつ柔軟な助成を実施しました。
アホウドリの絶滅を防ぐため、伊豆諸島の鳥島から小笠原諸島聟島(むこじま)へ雛を輸送し新たな繁殖地をつくる。
助成案件名 | 小笠原諸島聟島列島へのアホウドリの再導入 ほか1件 |
---|
自然学校をきっかけに、学生や都会の若者が能登の里山里海保全活動や教育・研究を実践する里山里海アクティビティへ発展。都市農村交流を通じ地域活性化を目指す。
助成案件名 | 「能登半島・里山里海自然学校」の設立 ほか1件 |
---|
ダムや発電所の建設により鮭の生息環境を失った信濃川で稚魚の放流やダムの放水量を増やすことで、本来の川の姿を取り戻す。
助成案件名 | 新潟のサケを長野(上田・松本)まで遡上させる活動 ほか1件 |
---|
東日本大震災後の低放射線環境下で暮らす子どものため、遊びや運動の場を提供し、健やかな心と体を育む環境を整える。
助成案件名 | 低線量放射線環境下に生きる郡山の子どもたちのため、地域の大人達が子どもたちを守り育てる環境作り(PEP Kids Koriyama運営、子どものケア、放射線関連教育) |
---|
生物多様性に富む福井県敦賀市の中池見湿地で、生態系を破壊する外来種の防除等を実施し、希少動植物の保護を行う。
助成案件名 | 中池見湿地における希少動植物との共生を目指した市民参加のミニ田んぼ活動 |
---|
国民の7割が農業を行うカンボジアにおいて、自然資源を有効かつ持続的に利用し生産性・収入向上を図る研修を実施。
助成案件名 | 生態系に配慮した農業による家族経営農家の生計改善(CLEAN) |
---|
過剰な森林伐採により土地を奪われたフィリピンミンダナオ先住民族と共に、森林を再生しながら社会経済的自立を目指す。
助成案件名 | 先住民族が生きる森・ダグマ山系森林再生プロジェクト ほか1件 |
---|
日本有数の砂浜海岸である遠州灘海岸で、アカウミガメが産卵に訪れる豊かな砂浜と海岸の自然環境を次世代に託す。
助成案件名 | 表浜海岸のアカウミガメと自然環境の保全 ほか2件 |
---|
幅広い分野で活躍する助成団体の皆さんが活動・研究の垣根を越え、懇親会、ワークショップ、5分間プレゼンやフィールドトリップなどを通じて交流を深めてきました。
一般の方々にご参加いただけるフォーラムやシンポジウムを開催し、私たち一人ひとりを取り巻く身近な環境問題に“出会う”きっかけづくりをしてきました。