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東京医科歯科大学と歯科分野での連携協定を締結

2019年6月6日


三井物産株式会社(代表取締役社長:安永 竜夫/以下、三井物産)と国立大学法人東京医科歯科大学(学長:吉澤 靖之/以下、東京医科歯科大学)は、2019年2月6日付で「オープンイノベーション組織間協定書」を締結し、本年度よりAI(人工知能)を活用した歯科分野の診断・治療支援システムの社会実装を目的とした共同研究を開始しました。今回の連携は、東京医科歯科大学が2018年度にスタートさせた産学連携プログラムである「TMDUオープンイノベーション制度」に基づいており、歯科分野では初の連携となります。

AI技術の飛躍的な進歩により、さまざまな分野においてAIの社会実装が検討されており、医科の分野では皮膚がん検査や認知症検査、心臓発作の予測でのAIの活用についての研究が進められています。また、遺伝子解析や医療画像解析の領域ではAI技術を疾患の診断や治療などへ応用する試みが進んでいます。

歯科分野の診察では、歯科医師による歯や歯肉の視診、ならびに2次元画像データ(口腔内写真、エックス線写真など)から得られる情報を組み合わせて診断することが一般的ですが、近年診断データのデジタル化やこれを利用した技工物の作製が進捗しつつあります。さらに、AIによる補綴装置の設計や矯正治療の診断、エックス線画像解析によるう蝕や歯周病の診断などの研究が始まり、歯科分野においても最先端のIT技術の応用可能性について世界的に関心が高まっています。

東京医科歯科大学は、歯科分野で世界でもトップレベルの研究を長年継続し、日本で最多クラスの患者数が来院する歯学部付属病院を有することで、質の高い知的財産と臨床データを蓄積しており、三井物産と東京医科歯科大学は、今回の連携で、歯科分野でのAIを活用した診断・治療を支援するシステムの開発およびその社会実装を通じて、医療の高度化、豊かな社会の実現を目指していきます。

左から東京医科歯科大学の若林歯学部付属病院長、渡辺理事・副学長、三井物産の加藤パフォーマンスマテリアルズ本部長、中原先端材料事業部長左から東京医科歯科大学の若林歯学部付属病院長、渡辺理事・副学長、三井物産の加藤パフォーマンスマテリアルズ本部長、中原先端材料事業部長

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