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チリ海水淡水化・揚水事業向けプロジェクトファイナンスの融資契約を締結

2018年6月29日


三井物産株式会社は、スペインの建設大手ACSグループと折半出資する事業会社(以下「カイタン社」)を通じ、2018年6月8日付でチリ海水淡水化・揚水事業向けプロジェクトファイナンスの融資契約を締結しました。本プロジェクトファイナンスは、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、日本生命保険相互会社、三井住友信託銀行株式会社の日系金融機関5社を含む、国際的な金融機関11社が参画しており、カイタン社は約5億米ドルを調達します。

カイタン社は、チリ北部アントファガスタ州で大手鉱物資源会社BHP社が開発する銅鉱山に対して20年間に亘り淡水を供給するため、海水淡水化プラントおよび約150キロメートルの揚水設備を建設・保有・操業し、設備は契約満了後にBHPに移転されます。2017年10月の契約締結以降、詳細設計および資材調達などを進め、2018年4月より工事を開始しました。2020年夏の操業開始を予定しています。

銅は、新興国のインフラ投資や自動車EV化に伴い中長期に亘り堅調な需要が見込まれています。その一方で、銅鉱山が集中するチリ北部では、鉱山開発に伴う地下水および河川水の集中利用により水資源が枯渇しており、海水淡水化への需要が高まっています。三井物産は水需要の増加に対応するインフラ整備を通じて、チリの銅産業に貢献していきます。

海水淡水化プラント建設予定地での工事の様子海水淡水化プラント建設予定地での工事の様子
海水淡水化プラント建設予定地での工事の様子海水淡水化プラント建設予定地での工事の様子