三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」は、モロッコとセネガルで穀物・飼料・ブロイラーインテグレーション事業を展開するZalar Holding S.A.(以下「Zalar社」)と第三者割当増資引受により株式を取得することに合意し、関連契約を締結しました。株式取得価額は約30億円で、併せ戦略的業務提携にも合意しました。三井物産は、人口増と経済成長に伴う動物タンパク質の需要拡大が期待されるモロッコを中心に北・西アフリカで事業展開するZalar社の成長を支援し、同地域での食料供給に貢献していきます。
Zalar社は1974年の創業以来、モロッコでの穀物輸入・飼料製造・ブロイラー・食肉加工事業を広く手掛ける国内唯一の垂直統合型インテグレーターとして成長してきました。鶏肉は動物タンパク質の中で最も飼料効率が良く、宗教的制約も少ないことから、人口増・経済成長に伴い動物タンパク質のニーズが高まっている新興国での需要の伸びが期待できます。アフリカの中で経済発展著しいモロッコでは、先進国や類似の食文化を持つ国々と比較し1人当たりの鶏肉消費量がまだ増大途上にあり、今後も継続的な需要増が見込まれています。
三井物産グループは、長年にわたり日本・アジア市場を中心に穀物・飼料・ブロイラーインテグレーション事業を展開してきました。今回の資本参加を通じ、これまでの事業ノウハウや知見を活かし、Zalar社との連携により、成長著しいアフリカでの動物タンパク質の需要拡大に応える供給体制の構築を目指すとともに、モロッコを含めた北・西アフリカでの事業拡大を推進していきます。

